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2007 年度 実績報告書

資格入力の有無が精密把握運動における把握力調節に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19500465
研究機関大阪河崎リハビリテーション大学

研究代表者

津田 勇人  大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (10441148)

研究分担者 木下 博  大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60161535)
青木 朋子  熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (50433412)
キーワード精密把握運動 / 視覚 / 把握力調節
研究概要

本研究の目的は、健常成人と視覚障害者を対象に「開眼」および「閉眼」条件下で「精密把握」を用いて物体を把握するときの摘み力・持ち上げ力・持ち上げた物体の保持力を測定し、「精密把握」運動の把握力調節における視覚入力の役割を調べることである。
実験器具のセットアップとして、力覚センサとそれを埋め込んだオリジナル把握装置(以下、把握装置)の作成し、パーソナルコンピュータソフトのインストールを行い、把握装置の持ち上げ状況および被験者の手指と手関節の位置変化を測定するポジションセンサーを把握装置と同期させて実験器具のセットアップが完了し、これにより計画どおり力覚センサ6チャンネルとポジションセンサー8チャンネルの合計14チャンネルを備えた実験器具が完成した。
実験の観察から、「開眼」に比較して「閉眼」条件では(1)「物体保持までの時間」が遅延する、(2)「把握力grip force」「持ち上げ力lifting force」「空間保持に必要な余剰摘み力safety margin」のすべてが増大する、(3)空間把持位置が動揺して不安定などの傾向を示すなどを確認している。
このように作成した実験器具は、精密把握における把握力調節における視覚入力の役割を評価する尺度として十分な信頼性と妥当性を有することが確認されたので、本研究成果は「目と手の協調動作」における基礎的情報を提供するものと考えられる。但し現段階では、視覚入力に関連する要因及びデータ解析方法は更に検討が必要であると考えている。
ここでの知見をバイオメカニクス関連学会および作業療法関連学会で発表する予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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