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2009 年度 実績報告書

リアルタイムムwavelet周波数解析を用いた多関節運動連鎖系筋機能向上訓練

研究課題

研究課題/領域番号 19500467
研究機関九州看護福祉大学

研究代表者

加藤 浩  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (90368712)

キーワードwavelet周波数解析 / 多関節運動連鎖 / 変形性股関節症 / 表面筋電図 / 筋力
研究概要

本研究は,従来のレッグプレス等で代表される多関節運動機器に回旋運動要素とEMG評価機能を付加したトレーニングシステムを構築し,変形性股関節症患者を対象にトレーニング中の筋の質的筋活動状態をリアルタイムでクライエントへフィードバックさせ,そのトレーニング効果について検討することを目的としている.平成21年度の研究実績は以下の通りである.
課題:回旋運動を付加した多関節運動連鎖機器を使用してのケーススタディ
これまでの研究において多関節運動機器(レッグプレス)をベースに試作機をつくった.また,本年度は特願2009-092646(歩行能力の改善を目的とした筋力トレーニング機器)まで進めた.さらに実際にシングルケースとしてデータ計測まで行った.計測内容は表面筋電図(EMG)と,骨盤にマーカーを貼付した3次元解析,及び床反力足圧中心(COP)である.方法は股関節周囲筋(中殿筋,大腿筋膜張筋,大殿筋)に電極,骨盤の上前腸骨棘に反射マーカーを貼付し,そして,床反力計の上で片脚立位を5秒間行い,その時の骨盤マーカー,COP及び股関節周囲の筋活動を計測した.その後,新システムでトレーニングを実施し,再度,片脚立位時の骨盤マーカー,COPとEMGを計測した.その結果,骨盤マーカー及びCOPの軌跡は前後,左右,垂直成分共に減少した.さらに,EMGも3筋共に筋活動が高まる傾向を示した.本結果は,神経筋促通手技(PNF)を用いた訓練時とほぼ同様の変化を示しており,新システムを用いたトレーニングの有効性が示唆された.今後は本システムを用いた臨床データの計測を行い,筋病態レベル(筋線維染色による筋線維タイプの定量化)との関連性など,さらなる検討を行う予定である.

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 雑誌名

      理学療法ハンドブック改訂第4版 第1巻 理学療法の基礎と評価(協同医書出版)

      ページ: 981-1004

  • [雑誌論文] 変形性股関節症患者における床反力計を用いた歩行解析2009

    • 著者名/発表者名
      大平高正
    • 雑誌名

      Hip Joint 35 supple 35

      ページ: 126-128

  • [雑誌論文] 従来広く行われてきた筋力強化エクササイズに対する表面筋電図による再考2009

    • 著者名/発表者名
      今田健
    • 雑誌名

      医療の質・安全学会誌 4巻4号

      ページ: 501-504

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 骨・関節系疾患のエビデンスに基づく理学療法2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 雑誌名

      理学療法福岡 22号

      ページ: 16-21

  • [雑誌論文] 変形性股関節症の理学療法における運動制御・学習理論の応用2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 雑誌名

      理学療法 26巻7号

      ページ: 835-848

  • [雑誌論文] 変形性股関節症患者の歩行障害に対する教示法の実際2009

    • 著者名/発表者名
      奥村晃司
    • 雑誌名

      理学療法 26巻12号

      ページ: 1456-1467

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 雑誌名

      実践MOOK・理学療法プラクティス 大腿骨頸部骨折-何を考え,どう対処するか(文光堂)

      ページ: 23-24

  • [学会発表] 筋の質的機能向上を目的としたCKCでの多関節運動連鎖系筋力トレーニング機器の開発2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      第36回日本股関節学会
    • 発表場所
      京都国際会議場(京都)
    • 年月日
      20091030-20091031
  • [学会発表] 理学療法の評価-姿勢・動作の評価を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      社団法人日本理学療法士協会第20016回現職者講習会
    • 発表場所
      広島大学(広島)
    • 年月日
      20091017-20091018
  • [学会発表] 下肢運動連鎖の視点から捉えた股関節の運動制御メカニズム2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      社団法人熊本県理学療法士協会主催 第3回学術研修会
    • 発表場所
      熊本保健科学大学(熊本)
    • 年月日
      20090905-20090906
  • [学会発表] 筋の質的機能向上を目的とした股関節回旋運動要素を取り入れた多関節運動連鎖系筋力トレーニング機器の開発2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      第44回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京)
    • 年月日
      20090528-20090530
  • [学会発表] 変形性股関節症患者に対する多関節運動によるエクササイズが片脚立位に及ぼす影響-筋電図,3次元動作解析による検討-2009

    • 著者名/発表者名
      今田健
    • 学会等名
      第44回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京)
    • 年月日
      20090528-20090530
  • [学会発表] 運動器疾患の筋活動評価2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      第39回日本臨床神経生理学会シンポジウム
    • 発表場所
      北九州国際会議場(福岡)
    • 年月日
      2009-11-18
  • [学会発表] 多関節運動連鎖からみた身体姿勢制御と筋機能評価-表面筋電図を使った新たなる治療戦略を目指して-2009

    • 著者名/発表者名
      加藤浩
    • 学会等名
      第31回九州PT・OT合同学会セミナ-1
    • 発表場所
      サンホテルフェニックス国際会議場(宮崎)
    • 年月日
      2009-11-14
  • [備考]

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~hkato/

  • [産業財産権] 特許権2009

    • 発明者名
      加藤浩
    • 権利者名
      同左
    • 産業財産権番号
      2009-092646
    • 出願年月日
      2009-04-07

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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