研究概要 |
本年度は,データ収集・分析のフェーズとして,主として以下の活動を行なった. 1.詳細事例調査研究1)各大学訪問による支援状況,問題点,ニーズの把握継続:引き続き,全国の視覚障害のある学生を受け入れている大学のうち,22大学を訪問し,支援担当の教職員と面談,事例調査を行なった.昨年と同様に生の声を反映した貴重な事例データが収集できた.同時にその結果の分析を開始した.2)各大学の情報収集のための情報交換会開催:今年度も,各大学の支援担当者に集まってもらい.各大学の状況を紹介しあいながら問題点を計議してもらうワークショップを開催した.30名の参加者があり,ディスカッションにより,個々め大学の問題点などを浮き彫りにすることができた.3)情報収集のためのネットワーク構築:昨年度立ち上げた,視覚障害学生支援ネットワークメーリングリスト(VISS-Net)」の運営を引き続き行ない,本年度は53大学等,82名の参加を得ている.メンバー同士のやり取りのなかから,支援における日常の課題が抽出でき,また,お互いの情報交換による問題解決の事例が収集できている.これも上記2と合わせて分析を進めている. 2.視覚障害補償機器類(機器,ソフ,システム)の評価・比較研究1)評価・比較:昨年度に引き続き,最新型の拡大読書機(携帯型)の機能,性能の比較を了なっている.2)技術・研究動向調査:支援技術,機器の動向を把握するために,国内外の学会等に参加し,発表,情報収集を行なった.
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