起立動作を支援することで要介護者を自立へ導くインテリジェント型手すりの開発の研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500479
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 首都大学東京
• 研究代表者: 新田 収 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80279778)
• 研究分担者: 高橋 良至 東洋大学, 人間環境デザイン学部, 講師 (30396931) ; 山口 亨 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (40251079) ; 米田 隆志 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (90011030)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 手すり / アシスト機構 / 起立動作 / 高齢者 / パーキンソン / リハビリテーション / 機能低下 / 介助

研究概要

我々は運動機能が低下した高齢者の,起立動作を助けることを目的に,インテリジェント手すりの開発を行った.手すりのデザインは以下である.68cmのストロークを持つ直線運動アクチュエータを直角に組み合わせ,アクチュエータはコンピュータ制御とし,使用者の起立動作に同期して駆動するようプログラムした.なお起立動作と同期するためのトリガーとして足下に圧センサーを設置した.駆動実験の結果,起立不可のパーキンソン患者が独力で起立可能となった.

研究成果

• [雑誌論文] 移乗動作における動作支援のバイオメカニクス (2010)
  • 著者名/発表者名: 新田収
  • 雑誌名: 理学療法 27(1) ページ: 43-49
• [雑誌論文] Intelligent Powered Wheelchair Assistance IN Daily Use (2010)
  • 著者名/発表者名: Atsuo Nakamura, Yasunori Fujimoto, Osamu Nitta, Toru Ymaguchi
  • 雑誌名: Journal of Advanced Computational Intekkigence and Intelligent Informatics 14(3) ページ: 281-287
  • 査読あり
• [雑誌論文] " Patternizing " standards of sit-to-stand movements with support in cerebral palsy (2009)
  • 著者名/発表者名: Ryo Yonetsu, Osamu Nitta, Joth Surya
  • 雑誌名: Neuro Rehabilitation 25 ページ: 289-296
  • 査読あり
• [雑誌論文] 回復期脳卒中患者における入院時重症度別のFIM運動細項目の経過分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 永井将太, 新田収(2), 他5
  • 雑誌名: 理学療法科学 25(1) ページ: 1-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] 人とインタラクションする日常支援型電動車いす (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村篤弘, 藤本泰成, 新田収, 山口亨
  • 雑誌名: 情報処理・産業システム情報化合同研究会資料 ページ: 19-22
• [雑誌論文] Development of a Sit-to-Stand Assistance System (2008)
  • 著者名/発表者名: K Tomuro, O Nitta, Y Takahashi, Komeda
  • 雑誌名: 4th European Congress for Medical and Biomedical Engineering 2008 ページ: 2157-2160
  • 査読あり
• [学会発表] Development of Intelligent Power Wheelchair Assisting for People on Daily Life using Motion Recognition. (2010)
  • 著者名/発表者名: Nobuyuki Sekine, Atsuhiro Nakamura, Yasunari Fujimoto, Toru Yamaguchi
  • 学会等名: The 11th IEEE International Workshop on Advanced Motion Control
  • 発表場所: 長岡
  • 年月日: 2010-03-21
• [学会発表] Development of Intelligent Power Wheelchair to assist in minimizing care. (2009)
  • 著者名/発表者名: Gen Ohbayashi, Osamu Nitta(2), Toru Yamaguchi(3), 他2
  • 学会等名: the 8th IFAC Symposium on Advances in Control Education
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2009-08-21
• [学会発表] Development of a Sit-to-Stand Assistance System for Parkinson's disease sufferers (2009)
  • 著者名/発表者名: Osamu Nitta, Yoshiyuki Takahashi, John Surya
  • 学会等名: Asian Prosthetic and Orthotic Scientific Meeting 2009
  • 発表場所: 香港
  • 年月日: 2009-08-15
• [学会発表] 車椅子と便座間の移乗において便座座面の回転機能が介助負担に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 鈴木智子, 新田収, 柳澤健
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-29
• [学会発表] パワーアシスト型手すりの開発研究-パーキンソン病患者による検討- (2008)
  • 著者名/発表者名: 戸室宏介, 新田収, 高橋良至, 米田隆志
  • 学会等名: ライフサポート学会日本生活支援工学会
  • 発表場所: 山口大学
  • 年月日: 2008-09-18
• [学会発表] THE CORRELATION OF MOBILE TRACING OF SOMATIC GRAVITY CENTER AT THE TIME OF STANDING UP WITH ACTING SPEED (2008)
  • 著者名/発表者名: O Nitta, Y Furukawa, Y Ikeda1, H Kuruma1, K Yanagisawa, J Surya
  • 学会等名: The Congress of the International Society of Electropysiology and Kinesiology
  • 発表場所: カナダ
  • 年月日: 2008-06-21
• [学会発表] " PATTERNIZING " STANDARDS OF SIT-TO-STAND MOVEMENT IN CEREBRAL PALSY WITH SPASTIC DIPLEGIA (2008)
  • 著者名/発表者名: R Yonetsu, O Nitta
  • 学会等名: " PATTERNIZING " STANDARDS OF SIT-TO-STAND MOVEMENT IN CEREBRAL PALSY WITH SPASTIC DIPLEGIA
  • 発表場所: カナダ
  • 年月日: 2008-06-21
• [学会発表] 起立姿勢の動きを用いたインテリジェント型手すりの開発研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 苅部大輔, 新田収(2), 他3
  • 学会等名: 第8回計測自動制御学会
  • 発表場所: 広島国際大学(広島)
  • 年月日: 20071220-20071222
• [学会発表] パーキンソン患者における起立動作時の体重心移動軌跡の特徴 (2007)
  • 著者名/発表者名: 新田収, 戸室宏介, 高橋良至, 米田隆志
  • 学会等名: 第28回バイオメカニズム学術講演会
  • 発表場所: 岐阜大学(岐阜)
  • 年月日: 20071110-20071111
• [学会発表] パワーアシスト型手すりの開発研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 戸室宏介, 新田収, 高橋良至, 米田隆志
  • 学会等名: 第18回バイオフロンティア講演会
  • 発表場所: 九州産業大学(福岡)
  • 年月日: 20071006-20071007
• [学会発表] パワーアシスト型手すりの開発研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 戸室宏介, 新田収, 高橋良至, 米田隆志
  • 学会等名: 第5回生活支援工学系学会連合大会
  • 発表場所: 産業技術総合研究所(茨城)
  • 年月日: 20071001-20071003
• [産業財産権] 移動動作支援装置、移動動作支援プログラム、及び移動動作支援方法
  • 発明者名: 新田収, 山口亨
  • 権利者名: 首都大学東京
  • 産業財産権番号: 特許・特願2008-306914