研究課題
1 各睡眠段階における平均HRとHF、LF、LF/HFおよびVLFとの相関関係今回の研究では、短い解析時間で心拍変動解析を行った。その結果、平均HRはLFおよびLF/HFと比し、HFとの間に良好な相関関係が認められ、HRの変動は交感神経活動よりも副交感神経活動の影響を強く受けていることが示唆され2 Stage 2におけるHR、HF、LF/HFおよびVLFの一晩を通した変化HRが一方向性に漸減する被験者を選んだ結果、VLFは午前1時半頃より朝方の覚醒に向けて漸増する連続的変化を見おり、HRの長周期の変動に何らかの関与を示唆する。3 結果のまとめa)LF/HFについて:対象者全例の平均のLF/HFはREM段階>SWSとなり、REM段階で高値を示した。一般にREM段階で神経系が興奮するといわれ、今回の結果も矛盾しないものであった。しかしStage2とREM段階間には有意な差が認めなかった。b)HFについて:対象者全例の平均のHFはREM段階、SWS>Stage 2と、SWSで高値を示した。これはSWSで副交感神位となるとするこれまでの報告に一致する。しかし、REM段階でもSWSと同様に高値を示す点についてはLF/HFの上昇の低下を凌駕した可能性が考えられたが、詳細については今回説明することができなかった。4 結論最大エントロピー法による心拍変動スペクトル解析により得られたLF、HF、LF/HFおよびVLFの各パラメーターは、中の心拍変動の数十分間から数時間の変動分について説明できる部分があったが、睡眠全体にわたる変動分を説明すとができなかった。睡眠中、各パラメーターがどのような変動を示すかはさらに検討を要する課題である。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)
CHEST 131
ページ: 1694-1701
Hypertension Res 30
ページ: 669-676
J Neuro Sci 263
ページ: 133-138
Clip Auton Res 17
ページ: 20-25
Nagoya J Med Sci 69
ページ: 37-43
Circulation J 71
ページ: 1458-1462