研究概要 |
1、本研究(平成19〜21年度)の目的(1)日本の現代舞踊家であるケイ、タケイ,山田せつ子,木佐貫邦子を対象とし,3氏の舞踊観や舞踊作品創作方法,トレーニング方法を明らかにする。(2)(1)の結果について,学校教育における表現、創作ダンス指導への応用の可能性を探り,モデルプランの作成を試みる。(3)上記の研究結果とともに,国内外の舞踊芸術、舞踊教育関係者へのインタビューを通して,これからの日本の舞踊教育の方向性について考察する。 2、平成19年度の研究の成果 主に上記(1)について研究をすすめた。具体的内容は以下の通りである。(1)舞踊家の作品創作,トレーニング,および学校教育における表現・創作ダンスの指導法に関する基礎的研究(文献研究)(2)現代舞踊家3氏を対象とした研究(1)舞踊観文献およびインタビューにより,3氏の舞踊観を考察した。インタビューはタケイと山田を対象に実施した(タケイ2回,山田3回)。木佐貫については20年度実施予定である。(2)舞踊作品創作方法3氏の公演日程,作品内容より検討し,山田の2公演(作品)を対象とし,資料収集を行なった。・『恋する虜-ジュネ/身体/イマージュ-』(平成20年3月7-9日京都芸術劇場春秋座)作品創作に関する資料収集。リハーサルの観察、VTR収録。公演本番の鑑賞等。・公演タイトル未定(平成20年8月1-3日吉祥寺シアター予定)初回リハーサル(3/23)の観察、VTR収録。公演本番まで継続的に観察する予定。(3)トレーニング方法 山田の京都造形芸術大学での授業「舞台芸術VIB」「舞台芸術VIIIB」の観察、VTR収録を行なった。3氏を対象とした研究では,即興を基盤にした創作、演技、トレーニングについての新しい知見を得ることができた。本研究成果は,現在,即興を重視する表現・創作ダンス指導法に生かされるものと期待できる。
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