1.本研究の目的 (1)日本の現代舞踊家であるケイ・タケイ、山田せつ子を対象とし、2氏の舞踊観や舞踊作品創作方法、トレーニング方法を明らかにする。 (2)(1)の結果について、学校教育における表現・創作ダンス指導への応用の可能性を探り、モデルプランの作成を試みる。 2.平成21年度の研究の成果 (1)タケイと山田の2氏を対象とし、それぞれの舞踊方法論を明らかにした。 (1)舞踊観 インタビューおよび文献等3年間に収集した資料から、2氏の舞踊観をまとめ、比較考察を行った。 (2)舞踊作品創作方法 タケイの2作品について、作品創作から公演本番に至るまでの資料を収集し、タケイの言語分析等から創作方法を具体的に明らかにした。 (3)トレーニング方法 ワークショップおよび授業等3年間に収集した資料から、2氏のトレーニング方法をまとめ、比較考察を行った。 (4)(1)~(3)から、タケイと山田、それぞれの舞踊方法論をまとめた。 (2)タケイと山田の舞踊方法論について、表現・創作ダンス指導への応用について検討した。その結果、2氏の即興表現、および即興表現から作品へとつなげる方法は学校教育における指導にも多くの示唆を与えるものであり、題材や指導の進め方(授業モデル)等を明らかにすることができた。
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