バスケットボールの普遍的な価値を「技能的特性に触れているか」「機能的特性に触れているか」と考え、そして、中学生男子生徒を対象とした絶対評価基準を設定した。 すなわち、個人技能、集団技能、ならびに戦術理解度等について、中学1年生と中学3年生の男子を対象とした授業における実態を測定し、ゲームを楽しむために必要なレベルを明らかにすることを通して、文部科学省の言う「十分満足できる」「概ね満足できる」レベルを設定した。 その結果、測定の簡便性も考慮すると、レイアップシュート成功数、ワンハンドシュート成功数、8の字ドリブル得点、攻撃完了率(シュート数/ボール獲得数×100)、シュート成功率、速攻創出率(速攻数/ボール獲得数×100)、連携シュート率(パスを使ったシュート数/ボール獲得数×100)、そして、戦術に関する認識度テストの9項目が、中学生男子生徒がバスケットボールを楽しめ学習したことを評価することに用いることができると考えられた。また、それぞれの内容についての絶対基準を提示した。
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