研究概要 |
平成19年度には以下のような研究を行った。 (1)本研究課題に関わる先行研究・資料の検討。 (2)「子どものからだと動きの育ちそびれ」の実態とその生活背景の調査内容と方法の検討。 (3)「からだと動きの育ちそびれ」を克服する「からだの学習」プログラムの考案。 (4)宮城県および山梨県の小学校児童401名を対象とする、「からだを曲げる能力」と「からだを持ち上げる能力」についての実態と生活背景の調査、「からだの学習」による変化の調査を行った。 現在、その結果の分析中である。また、平成20年度の研究において、東京都および茨城県の小学校児童を対象に同様の調査を行う予定であるが、現在の時点で次のような成果が得られた。 (1)約15分の「からだの学習」によって、「からだを曲げる能力」については55,8%、「からだを持ち上げる能力」については65,3%の児童に向上がみられた。 (2)「生活実態」については、睡眠時間の短さと夜型の生活(23時以降に寝ている子が22,2%)、テレビ・ビデオ視聴時間の長さ(3時間以上が35,7%)、パソコン・ゲームをしている時間の長さ(2時間以上が23%)、体の不調を訴える子の多さ(体がだるい、いらいらする、腹痛など8項目。詳細略)、「外遊びが好き」は80%以上だが実際に外で遊んでいるのは60%弱、授業以外で運動・スポーツを行っている子は70%弱、クラブ等に入っている子は52,9%、運動不足を感じている子は43%、等の結果であった。 今後行う調査を含めて、各調査結果間の関係の分析を行う予定である。
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