研究課題/領域番号 |
19500518
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
口野 隆史 京都橘大学, 文学部, 教授 (60192027)
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研究分担者 |
中島 憲子 中村学園大学, 人間発達学部, 講師 (00301721)
鐘ヶ江 淳一 近畿大学九州短期大学, 保育科, 教授 (90185918)
海野 勇三 山口大学, 教育学部, 教授 (30151955)
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キーワード | 昔の遊び(鬼ごっこ等) / 運動能力 / 運動と言葉 / からだの認識 / 幼児・子ども / 運動経験 |
研究概要 |
本研究は、いわゆる「昔の遊び(鬼ごっこ等の運動遊び)」を日頃からよく行っている子どもたちとそうでない子どもたちの間に、(1)「運動能力」(2)「からだの認識」(3)「運動に関わる言葉の豊かさ」等に違いがあるのかどうかを探るものである。日頃から、いわゆる「昔の遊び」をよく行っている幼稚園・保育園を探すことが必要であるが、当然それだけを行っている園はないわけで、よりその時間を多く取っていると思われる園をさらに見つけたいと考えている。 上記3点について、これらの調査方法を開発することが必要である。(1)「運動能力」については、とりあえず先行研究にある「7つの運動能力テスト」を用いるつもりであった。しかし、今年度はこの点について検討を要するのではないかという新たな課題を得た。すなわち、従来の"25m走(走力)""立幅跳び(瞬発力)"等を計測することによって、子どもたちが『昔の遊び(鬼ごっこ等)で得た能力』を計測することができるのかという問題である。この問題はさらに、子どもたちがいわゆる「昔の遊び」で獲得する能力とはどのようなものなのか、ある程度その仮説を示す必要性を示しているということでもある。同様に(2)「からだの認識」については、子どもたちに"運動場面の絵"を示し、正しい動き、正しい姿勢などを選択させる方法も考えているが、これについても検討が必要である。(3)「運動に関わる言葉」については、例えば上記2群の子どもたちに少人数(3、4名)での「木登り・竹馬・コマ回し」など、まだやったことのない遊びの教え合いの場面を設定し、上記2群のどちらの子どもたちの『教え合いの言葉』が豊かであるか、その質や量を計測し、その違いを明らかにしたいと考えているが、また検討が必要である。さらに(4)として、大人(大学生)について、運動能力の高い学生と低い学生について、彼らの子どもの頃の運動遊びの経験についても探ってみたい。
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