重度障がい者が参加できうる数少ないスポーツ種目の一つである、投てき競技に焦点を当て、競技用調節式スローイングチェア(座投一)を研究開発した。この競技用補装具により、脳性麻痺や脊髄損傷に代表される重度の障がい選手の身体状況に適応したスローイングチェアを容易に模擬作成することができ、障害に関係なく誰でも気軽に投てき競技を体験できうる。本研究では、競技用調節式スローイングチェアを開発・作成し、選手に貸与し、積極的に活用していただき、競技力向上を図る。また、全国の障がい者スポーツセンターや支援学校にも設置し、より幼少期からの積極的な重度障がい者の投てき競技への参加に努める。選手との具体的な調整作業には、随時立ち会い、調整を行っていくと共に、ビデオ式三次元動作解析による分析結果によるフィードバックの実施並びにデータ収集に努める。
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