本研究では、スポーツにかかわるボランティアの専門性(Professionalization)に着目し、活動特性(対象領域、業務内容、活動期間)と活動意識(参加動機、活動満足、コミットメント、継続意欲)との関連をあきらかにし、ボランティアの類型化を試みることを目的としている。 平成19年度は、先行研究をもとに、専門性を測定するための項目を検討し、調査用紙を作成した。この質問紙では、スポーツイベントで活躍する、いわゆる一般ボランティアを対象として調査を検討し、第15回全国中学校駅伝大会(100名)および第4回SO日本冬季ナショナルゲーム・山形大会に参加するボランティア(1000名)に行った。現在、回収、データ入力を終え、単純集計を実施したところである。 また、競技スポーツの専門的知識を有する有資格指導者対象とするボランティア調査を検討した。行政(県教育委員会)および関連団体(レクリエーション協会、体育協会)事務局と協議し、それぞれの加盟団体名簿から、調査対象者の抽出(1200名)を行った。 平成20年度には、競技団体に所属する指導者にむけた郵送法による調査を実施する。また全調査の集計分析を実施し、スポーツにおけるボランティアの活動意識および専門性による類型化を試みる。さらにスポーツにおける専門性とポランティアリズム(Volunteerism)についても実態をもとに考察したい。
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