研究課題/領域番号 |
19500549
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
北村 薫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60138360)
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研究分担者 |
田中 純夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90286170)
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キーワード | 運動・身体活動 / スクールサポート / アノミー論 / ピアサポート / ストレスマネジメント / 特別支援 / 大学生サポーター |
研究概要 |
本研究は、大きく分けて2つの研究からなり、1つは児童生徒の遊び体験や身体活動に対する認識と学校適応との関係を探る質問紙調査であり、もう1つはそうした調査結果をふまえた実践研究として、中学校における身体活動を中心に取り入れたピアサポートプログラムと小学校における適応支援を目的としたスクールサポート活動における効果的なシステムの在り方とその効果を検討するものである。以下に概要を記す。 (1)調査研究:生活習慣および身体活動の恩恵・負担尺度と学校適応感等との関連 ○不眠傾向がある群はない群より、疲労感等の「身体活動の負担」得点が有意に高い○戸外で遊ぶ習慣がない群が、「身体活動の負担」得点が有意に高い○「身体活動の恩恵」得点と良好な学校適応とが正相関を示し、「身体活動の負担」得点は、学校への嫌悪感との間で正相関を示している (2)実践研究1:中学校におけるピアサポートプログラムの実践 ○身体活動を伴うトレスマネジメント等を実施し、身体状況認識、自己肯定意識、反応的攻撃性、学校適応等の変化を測定した。プログラムへのコミットメントが強い群ほど、身体状況認識や自己肯定感、学校適応が良好で、キレやすい傾向を現す反応的攻撃性が低くなる (3)実践研究2:小学校におけるスクールサポートの実践 ○教室内で配慮の必要な発達障害児童に対して大学生が学習面や生活面での適応支援を実施し、大学の教員養成機能と学校現場との協働システムの思案を提出した。連絡調整会議の設定や大学生に対するスーパーバイズを現場の教員と大学で共同企画し効果をあげた。
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