研究概要 |
平成19年度は,主に関西大学が保管している大島鎌吉の遺品・資料の整理・調査を実施した。資料の点数が膨大であるため,データベースを公開する段階には至っていないが,蔵書のすべてと遺品類および自筆資料の大半についてはカード化を終了している。これらは現在アルバイトを雇用してデジタルデータ化を進めている。(蔵書については完了)これで,関西大学所蔵資料のうち,残るは抜刷等の薄冊と,新聞切抜スクラップ帳等となる。こちらについても最終年度である平成20年度にほぼ概要を明らかにできる予定である。 また散逸している大島が発信した書簡や原稿などの資料を収集し,大島の活動についての資料を得るために,存命の関係者からの聞き取り調査を実施した。また,日本体育協会(東京都渋谷区岸記念体育館)の資料室にて関連資料の収集を実施した。 一方,調査を進めるなかで,蔵書や目筆資料の一部に保存状態が芳しくないものが発見された。また,主にVHSで収録された関連資料なども保存状態が懸念されるため,それらの保存に関する技術や機材について情報収集した。これらについては,次年度必要な保存処理を実施したいと考えている。 さらに,これらの大島鎌吉資料をデシタルテータベースとして公開するために,資料のデジタル画像化も進めている。画像化に関しては,カード採録を終了した遺品類から着手している。現時点では全体の約1/4程度の画像化を終了している。 これらの成果については,次年度に論文発表(身体運動文化学会関西支部『身体運動文化論〓』),口頭発表(大阪体育学会),WEBサイト等での公表を計画している。
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