• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

食塩過剰摂取高血圧に対する運動の改善効果

研究課題

研究課題/領域番号 19500559
研究機関東京工業大学

研究代表者

須田 和裕  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究料, 准教授 (70192135)

キーワードdeoxycorticosterone acetate / 高血圧 / ラット / ANP / BNP / 水泳
研究概要

Deoxycorticosterone acetateをラットに投与し、その後1%の食塩水を飲料として飼育することによって高血圧モデルラットを作成した。通常に飼育したラットに比べ血圧は有意に高くなった。3時間の水泳を通常血圧群、高血圧群に行わせた。水泳終了後心臓から採血し遠心分離後血漿を冷凍保存した。そして心臓を摘出した。心臓重量は高血圧群で有意に大きく、これらのことからモデルラットの作成には成功したと考えられる。右心房、左心房、右心室、左心室に分け、ホモジナイズした。その後ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)を抽出し放射免疫測定法あるいは酵素免疫測定法で測定した。血漿のANP濃度右心房、左心房のANP含量は高血圧群で高く、高血圧に対する反応でANP合成、そして分泌が増加していることが示唆された。ANP濃度のBNP濃度は高血圧、水泳に対し概して同様の変化を示し、相補的な分泌傾向は見られなかった。通常血圧群のラットでは水泳後の血漿ANP濃度は増加する傾向にあった。これは以前の実験結果と同様であり、運動中に増加する血圧に反応して分泌が高まったものと考えられる。右心房のANP含量は運動後低下する傾向にあり、これも以前の研究と同様であり、血漿ANP濃度上昇に貢献しているものと考えられる。そのほかの組織のANP含量については、はっきりした変化が現在のところ認められていない。これについてはさらに研究を進めていく計画である。BNPについても組織ごとの水泳、高血圧の影響ははっきりしていなかった。これについても今後研究を進めていく計画である。

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi