| 研究課題/領域番号 |
19500566
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| 研究機関 | 長崎大学 |
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研究代表者 |
管原 正志 長崎大学, 教育学部, 教授 (20039564)
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| 研究分担者 |
田井村 明博 長崎大学, 環境科学部, 教授 (10136624)
中垣内 真樹 長崎大学, 大学機能開発センター, 助教授 (10312836)
上平 憲 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80108290)
中路 重之 弘前大学, 医学部, 教授 (10192220)
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| キーワード | 脊髄損傷競技者 / マラソン競技者 / 水泳競技者 / 体温調節反応 / 発汗量 / 皮膚血流量 / カテコールアミン / 好中球機能 |
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| 研究概要 |
19年度は、生体が温熱環境適応状態で、安静状態の反応を高温下、相対的運動負荷時の反応を中性温度下にて夏季と冬季に実施し、体温調節反応、浸透圧、ホルモン及び免疫の動態に関する検討である。'被験者は、脊髄損傷競技者の車椅子マラソン競技者5名及び水泳競技者5名、健康な大学男子長距離競技者5名及び水泳競技者5名を対象とした。人工気象室内条件は、35℃(暑熱環境)、60%RHで60分間安静を保ち、その間の生体反応を測定した。次に、28℃(温度中性域)、60%RHでarm cranking ergometer を用いた運動負荷を60%Vo2maxで60分間実施した。測定項目は、胸部と背部の発汗量、全身6ケ所の皮膚温、上腕、胸部と背部の皮膚血流量、心拍数、酸素摂取量、食道温、CPK、乳酸、カテコールアミン、白血球分画、好中球の活性酸素産生能、血清総抗酸化能(TAA)を、安静時、運動30分経過時、運動終了直後、回復30分経過時、回復60分経過時にそれぞれ実施した。
夏季における運動負荷時の体温調節諸反応は、発汗量、皮膚血流量、食道温、産熱量、カテコールアミン、免疫反応等において、脊髄損傷者の車椅子マラソン競技者及び水泳競技者と大学生の長距離競技者及び水泳競技者とに差異が認められた。好中球より見た免疫反応は、脊髄損傷車椅子競技者が大学生競技者より亢進していた。冬季における運動負荷時の体温調節諸反応は、脊髄損傷者の車椅子マラソン競技者及び水泳競技者と、大学生の長距離競技者及び水泳競技者とに差異が認められなかった。また、陸上競技者と水泳競技者の間、脊髄損傷者と大学生との陸上・水泳競技者間での差異については、認められなかった。更に、35℃(暑熱環境)での安静における生体反応に差異はなかった。'暑熱順応下では体温調節の感受性や熱産生反応は、大学生競技者が脊髄損傷車椅子競技者より強い傾向であり、競技者のレベルでは脊髄損傷の体温調節が大学生より劣る傾向である。
夏季における運動負荷時の体温調節諸反応は、発汗量、皮膚血流量、食道温、産熱量、カテコールアミン、免疫反応等において、脊髄損傷者の車椅子マラソン競技者及び水泳競技者と大学生の長距離競技者及び水泳競技者とに差異が認められた。好中球より見た免疫反応は、脊髄損傷車椅子競技者が大学生競技者より亢進していた。冬季における運動負荷時の体温調節諸反応は、脊髄損傷者の車椅子マラソン競技者及び水泳競技者と、大学生の長距離競技者及び水泳競技者とに差異が認められなかった。また、陸上競技者と水泳競技者の間、脊髄損傷者と大学生との陸上・水泳競技者間での差異については、認められなかった。更に、35℃(暑熱環境)での安静における生体反応に差異はなかった。
暑熱順応下では体温調節の感受性や熱産生反応は、大学生競技者が脊髄損傷車椅子競技者より強い傾向であり、競技者のレベルでは脊髄損傷の体温調節が大学生より劣る傾向である。
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