高地トレーニングに関する基礎研究:低酸素環境下における気道粘膜の感受性の変化

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500569
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: スポーツ科学
• 研究機関: 国士舘大学
• 研究代表者: 日下部 辰三 国士舘大学, 体育学部, 教授 (80117663)
• 研究分担者: 松田 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (80305458)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 高地トレーニング / 低酸素 / 高血圧 / 化学受容器 / 気道粘膜 / 神経ペプチド / カルシウム結合タンパク / 免疫組織化学

研究概要

低酸素環境下の気道粘膜におけるペプチド性神経線維の増加は、気道系防御機構に関わる知覚機構の亢進を示唆する。さらに、化学受容細胞における水受容は同神経支配のコントロール下にあるものと推測される。これらの変化は、細胞内カルシウムを介した化学受容機序の変化によるものである可能性が示された。一方、舌・化学受容機におけるカルシウム結合タンパク含有線維の密度の変化は、体内電解質の恒常性維持のための適応であろうと考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Early assessment of clinical response to concurrent chemoradiotherapy in head and neck carcinoma using fluoro-2-deoxy-d-glucose positron emission topography. (2008)
  • 著者名/発表者名: C. Horiguchi, T. Taguchi, T. Yoshida, G. Nishimura, M. Kawakami, Y. Taniguchi, H. Matsuda, Y. Mikami, M. Tsukuda
  • 雑誌名: Auris Nasus Larynx 35 ページ: 103-108
  • 査読あり
• [雑誌論文] Antitumor effect of gefitinib on head and neck squamous cellcarcinoma enhanced by trastuzumab (2008)
  • 著者名/発表者名: N. Kondo, Y. Ishiguro, M. Kimura, K. Fujita, A. Sakakibara,T. Taguchi, G. Toth, H. Matsuda, M. Tsukuda
  • 雑誌名: Oncol. Rep. 20 ページ: 373-378
  • 査読あり
• [雑誌論文] Treatment results and prognostic factors for advanced squamo us cell carcinoma of the head and neck treated with concurrent chemoradiotherapy (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Taguchi, M. Tsukuda, Y. Mikami, H. Matsuda, Y. Tanigaki, C. Horigucgi, G. Nishimura
  • 雑誌名: Auris Nasus Larynx (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 高血圧自然発症ラット(SHR)の舌味蕾におけるcalbindinD-28k免疫活性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松田秀樹、高橋優宏、佃守、川上倫、竹中敏文、日下部辰三
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] 高血圧自然発症ラット(SHR)頚動脈小体の形態学的特徴 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松田秀樹、林田嘉朗、川上倫、竹中敏文、日下部辰三
  • 学会等名: 第112回日本解剖学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20070300
• [学会発表] 慢性低酸素暴露ラットの舌および喉頭味蕾におけるcalbindin D-28k 免疫活性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 日下部辰三、平川晴久、及川秀、川上倫、竹中敏文、林田嘉朗
  • 学会等名: 第84回日本生理学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20070300
• [学会発表] ラットの舌および喉頭味蕾におけるcalbindin D-28k 免疫活性 : 慢性低酸素暴露による変化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松田秀樹、林田嘉朗、川上倫、竹中敏文、日下部辰三
  • 学会等名: 第113回日本解剖学会
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 20070300
• [図書] The amphibian carotid labyrinth. In : Structure, evolution and function of airway chemoreceptors in the vertebrate(in press)(G Zaccone,E. Cutz, D. Adriaenson, C. Nurse, A. Mauceri (eds).) (2009)
  • 著者名/発表者名: T. Kusakabe
  • 出版者: Plymouth UK