3年計画の3年目である平成21年度に実施した研究とその成果は以下の通りである。 (1)昨年度に行った高校生(5校〕約1200名、大学生(6大学)約1600名のアンケート調査をいくつかの観点から分析・考察し、次に示す学会で報告した。 ・第28回日本思春期学会(8月浜松):大学生の性意識・性行動に関する検討(3演題) ・第1回アジア・太平洋健康増進・教育学会(7月幕張):日本の大学生の性意識・性行動の課題(英文) ・第57回東北学校保健学会(9月福島):高校生・大学生のジェンダー意識とシンポジウム講演 ・第56回日本学校保健学会(11月沖縄):高校生及び大学生の性行動と影響要因の関連(3演題) ・第7回日本教育保健学会(10年3月琵琶湖):高校生の性意識・行動と貧困・格差 (2)7都道府県の多様な22の高校の養護教諭からのインタビュー調査を活字化し、分析を行った。学力格差の多様化している普通高校、商業・工業・農業・水産・総合科と職業別の多様化する高校等におはる生徒の性意識・性行動とその背景にある生活環境等に関する比較検討をおこなった。 ・第57回に本学校保健学会(11月沖縄):高校生の性意識・性行動に関する取材調査からの検討 (3)日本の高校・大学で行った調査内容を、中国・北京大学医学ぶが同内容で中国高校・大学生に実施し、その比較分析と検討を行った(発表は香港で8月に行われるアジア性教育学会で行う予定)。 (4)高校における性教育カリキュラムを考案・具体化し、その主要部分を仙台のある高校で授業実践し、その成果をまとめた。 (5)3年間実施した研究成果を171ページの報告書にまとめ、製本印刷し、調査協力者等に配布した。
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