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2007 年度 実績報告書

幼児の生活習慣とストレスの関連性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500581
研究機関大阪府立大学

研究代表者

三宅 孝昭  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (80244672)

研究分担者 清水 教永  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (30079123)
松浦 義昌  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (60173796)
坪内 伸司  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (10188617)
田中 良晴  大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60236651)
キーワード幼児 / 生活習慣 / 健康 / ストレス / s-IgA
研究概要

本研究では、幼児の日常の生活習慣がストレスにどのような影響を及ぼすのかについて、免疫機構に重要な役割を果たしている分泌型免疫グロブリンA(以下s-IgAと略す)を指標とし、起床から就寝までの1日の日内変動を明らかにし、生活習慣との関連性について検討を行った。
まず、保育園に在籍する4、5歳児の保護者に対し研究の趣旨を説明し、質問紙による生活調査を実施した。その上で、疾病を有しておらず家庭内での唾液採取に承諾が得られた49名を分析対象とした。保育中の活動水準を把握するため、歩数及び消費カロリー、心拍数の測定を行った。唾液採取は、就寝時、起床時、登園時(9:00〜9:30)、昼食前(11:00)、昼食後(13:00)、降園時(16:00)の1日6回、2日間実施した。s-IgA値は、各蛋白量の影響を考慮し、s-IgA/総蛋白質比率(以下s-IgA比率と略す)を算出し検討した。
調査結果より、対象児の平均起床時刻は7時05分±29分で、平均就寝時刻は21時32分±41分を示した。保育中の平均心拍数は、114.9±10.9拍/分で、平均歩数は7405±2923歩、エネルギー消費量は445±108kcalを示した。先行研究より、対象児の測定中の活動水準は、弱い運動強度で、平均的な活動量であった。
唾液の分析結果より、対象児のs-IgA比率の日内変動は、就寝時よりも起床時が高値を示し(p<0.05)、その後徐々に低下傾向を示し、起床時より降園時が低値を示した(p<0.05)。
s-IgA 比率と生活習慣との相関関係を検討した結果、起床時s-IgA比率と起床時刻(r=-0.340)、起床時s-IgA比率と就寝時刻(r=-0.402)にそれぞれ有意な負の相関関係が認められた。このことから、起床時刻、就寝時刻が遅い子どもは、起床時のs-IgA比率が低い傾向にあることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 幼児の免疫機能(s-IgA)に対する生活習慣の影響について-起床・就寝時刻との関連性-2008

    • 著者名/発表者名
      三宅 孝昭
    • 学会等名
      日本幼少児健康教育学会第26回大会春季:野田大会
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2008-02-16
  • [学会発表] Study on circadian rhythms of infants during awakening with respect to s-IgA.2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Matsuura, S. Tsubouchi, Y. Tanaka, T. Miyake and others
    • 学会等名
      第12回日・韓健康教育シンポジウム兼第55回日本教育医学会大会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2007-08-04

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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