健康な子どもの出産を目指すための望ましい生活習慣がとれ、不妊治療の意義を見出すことができる新たなgenerativityを創造し次世代養育能力獲得を目的とした「子ども希望の女性のための次世代養育プログラムPECEDE-PROCEED Modelの改編版」での参加型教室を実施し、最終評価とした。 具体的な最終プログラム内容は身体的QOLを高めるための嗜好品の制限、栄養摂取、感染予防を含めた日常生活、予防教育については情報提供し、夫婦関係の改善、女性として生き方、子どもを持つ意味などgenerativityを支援し精神的・社会的QOL向上のための参加型グループワークシップにはPECEDE-PROCEED Modelの改編版シートを使用して実施した。実施時期は22年10月であった。本プログラム参加者は26名であり(13カップル)であり、女性の平均年齢36.8歳、男性の平均年齢は39.5歳であった。内5カップルが生殖補助医療を受けていた。プログラム介入の結果、「生殖性の意味・目的を理解する」「妊孕率の向上、流産・早産予防のための生活習慣がわかる」「子どもを健康に出産するための生活習慣と行動がわかる」など、プログラム前、1カ月後結果比較t検定では、プログラム後が有意に上昇した(p<.01)。しかし、実際の妊娠率に関しては、期間が短く、本プログラムでの結果を評価することはできなかった。また、モンゴル国との不妊女性の生活習慣、不妊意識の違いを分析したことで、わが国独自のプログラムとして、本モデルは次世代養育能力意識獲得モデルとして有効であることが示唆された。
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