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2008 年度 実績報告書

高齢者を対象とした反射神経機能トレーニング効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500593
研究機関東京農工大学

研究代表者

植竹 照雄  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (10168619)

キーワード反射神経トレーニング / トレーニング効果の転移 / 選択課題
研究概要

平成20年度に実施した研究は、前回の科研費による研究で開発した上肢による反応動作、すなわち「視覚→判断→命令→上肢の動作」を可能な限り速くするトレーニングのための装置、および今回の科研費で開発した下肢による反応動作トレーニング装置を用いて「視覚→判断→命令→下肢の動作」のうち、共通する「視覚→判断」部分の残存効果や転移効果について比較・検討したことである。平成19年度には残存効果についてすでに検証しており、平成20度は上肢で獲得したトレーニング効果がトレーニングを実施しない下肢にまで転移するかどうかに絞って検討した。トレーニング装置の選択課題を前回と今回とで比較すると、前回の方は選択肢が複雑であり難易度が高い。
被験者をふたつのグループ、すなわち上肢→下肢トレーニンググループおよび下肢→上肢トレーニンググループに分け、それぞれに上肢のトレーニングをしてから下肢のトレーニング、下肢のトレーニングをしてから上肢のトレーニングを実施させた。前回の研究で残存効果は2週間の連続トレーニングで獲得することが可能であったことから、本研究でも各期間は2週間とし合計4週間とした。トレーニング期間中の記録を検討すると、下肢から上肢に移行したグループより、上肢から下肢に移行したグループのほうがトレーニング効果の転移が顕著であった。
このことは、上肢による反応時間を速くするためのトレーニングを実施するだけでも下肢による反応時間の動作が速くなることを示唆している。つまり、一度複雑な選択課題をすばやく行うための脳内運動プログラムが形成されと、それは単純な選択課題に対しては転移効果として反映しやすくなると考えることができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 大学生の健康関連体力向上に対する教育科目「スポーツ健康科学実技」の役割と大学教育におけるその意義2008

    • 著者名/発表者名
      下田政博, 百鬼史訓, 植竹照雄, 他2名
    • 雑誌名

      大学教育 5

      ページ: 13-26

    • 査読あり
  • [学会発表] 乗り物利用時や運動時における利き手2008

    • 著者名/発表者名
      植竹照雄
    • 学会等名
      人類働態学会第43回大会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2008-06-22
  • [学会発表] 静的牽引力の加齢変化と刈払い機始動時の力特性2008

    • 著者名/発表者名
      植竹照雄, 他2名
    • 学会等名
      人類働態学会第43回大会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2008-06-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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