研究分担者 |
盛永 美保 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60324571)
秦 朝子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60432308)
岡本 真優 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20362379)
三宅 依子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50402706)
荻田 美穂子 京都市立看護短期大学, 助教 (00455031)
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研究概要 |
本研究は,潜在的動脈硬化の有無と重心動揺により評価された転倒危険性等との関連を検討することを目的として実施された。本研究は,「基盤研究(A)日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学研究」(応諾率42.5%)の調査協力者で,滋賀県K市の地域住民から無作為抽出にて選定し,調査協力が得られたものを対象者とした。本調査期間に協力が得られた60歳以上65歳未満のものは93名であった。そのうち脳梗塞既往者3名を除外した90名を分析対象とした。 分析対象者の年齢(平均値±標準偏差)は62.64±1.22歳であり全員が男性であった。身体的特徴は,身長(平均値±標準偏差)166.56±5.16cm,体重(平均値±標準偏差)66.08±8.92kgであった。また,ほぼ人間の重心の高さとなる腸骨の高さ(平均値±標準偏差)は94.73±3.76cmであった。重心動揺は開眼時外周面積および総軌跡長(平均値±標準偏差)は,それぞれ2.34±1.10cm^2,46.50±12.94cm,閉眼時外周面積および総軌跡長(平均値±標準偏差)は,それぞれ4.62±2.51cm^2,77.50±28.49cmであった。ロンベルグ率(閉眼時外周面積/開眼時外周面積)(平均値±標準偏差)は2.09±0.98であった。腸骨の高さや身長といった身体的特徴と重心動揺に関連性は認めなかった。 頸動脈病変と重心動揺との関連および,IADLとの関連にっいては現在分析中である。平成20年度は65歳以上の高齢者について同様の評価を行い,転倒危険性等との関連について検討する予定である。
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