研究課題/領域番号 |
19500599
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
上田 真寿美 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30332810)
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研究分担者 |
松田 昌子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90199810)
江本 智子 山口大学, 医学部附属病院, 医員 (10420522)
大井 律子 山口大学, 医学部附属病院, 医師 (20398001)
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キーワード | 肥満女性 / 身体活動 / 食行動 / 行動変容 / チーム介入 |
研究概要 |
本年度は昨年度からの介入を継続中である。対象者は35歳以上、BMI25以上、運動習慣のない女性35名。対象者は大学と民間健康産業に所属する医師、健康心理士、健康運動指導士、管理栄養士らによる3ヶ月間の減量プログラムに参加した。本減量プログラムは減量だけでなく行動変容に焦点をあてた内容であり、医師の健康チェック、カウンセラーによる行動カウンセリング、運動指導士の運動指導や管理栄養士の栄養指導などで構成されている。プログラム実施後、希望者には有料にて民間の健康産業のサポート(スポーツクラブの使用と、引き続き個別に健康運動指導士の運動指導、管理栄養士の栄養指導)を受けられるようにした。減量プログラム前・後・1年後の比較結果を報告する。 対象者35名のうち、3ヶ月の減量プログラムを実施できたのは33名(ドロップアウト2名)、1年後の調査に参加した者は31名であった。減量プログラムによって有意に減少した体重は1年後も維持されていた(プログラム前:68.1±7.8kg、後:64.1±7.6kg、1年後:64.0±7.7kg)。また、体脂肪率と腹囲は前・後・1年後と有意に減少していた(体脂肪率の前:37.2±4.4%、後:35.3±4.6%、1年後:33.0±3.7%)(腹囲の前:96.7±7.5cm、後:91.8±7.2cm、1年後:88.7±9.0cm)。ステージ理論による運動習慣の評価ではプログラム前より1年後でステージがアップした者が21名と多くの者に運動習慣の改善が認められた。これらの結果から本介入及び短期減量プログラムは主たる目的である減量と行動変容に1年の持続効果があることが示唆された。今後も介入を継続し、プログラムの長期の効果、およびプログラム後に有料にて実施している健康サービス事業の効果を検討していきたい。
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