• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

柑橘系フラボノイドであるヘスペリジンによる骨代謝調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19500610
研究機関城西大学

研究代表者

千葉 大成  城西大学, 薬学部・医療栄養学科, 助教 (30337779)

キーワード骨粗鬆症 / フラボノイド / ヘスペリジン / 骨密度 / 骨吸収
研究概要

本年度の目標として卵巣摘出骨粗鬆症モデルマウチを用いて、ヘスペリジンによる骨代謝調節機序を推定するための検討を行った。その結果、ヘスペリジンの投与は子宮重量、最終体重および摂餌量に影響することなく、大腿骨のBMDおよびCa含量を増加させた。血中骨吸収マーカーであるCTxはOVXにより増加したが、ヘスペリジン投与によりその増加が抑制された。一方で、骨形成マーカーであるOCはヘスペリジンの影響を受けなかった。大腿骨遠位部海綿骨の形態計測では、ヘスペリジン投与により、破骨細胞数が減少し、骨吸収速度の低下が示された。さらに、破骨細胞の分化抑制に関与する血清中RANKL濃度を調べたところ、OVXで大きく増加するもののヘスペリジン投与によって低下した。次に、ヘスペリジンによるグラニルゲラニルピロリン酸経路に及ぼす効果をみたところ、骨髄中の活性型Rho-AレベルはOVXで増加したが、ヘスペリジンによりShamレベルまで低下した。以上のことからエストロゲン欠乏による骨粗鬆症モデル動物において、ヘスペリジンは骨吸収の抑制により骨量現象効果を発現し、その作用機序として、低分子量G蛋白質の関与が示唆された。今後は細胞レベルでの検討を行い、ヘスペリジンによる骨代謝調節機構をとさらに明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Hesperidin, a citrus flavonoid, prevents bone loss in ovariectomized old-aged mice.2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroshige Chiba, Mariko Uehara, Yoshiko Ishimi, Kazuharu Suzuki, Kim Hyounju, Akiyo Matsumoto
    • 学会等名
      3rd International Conference on Polyphenols and Health
    • 発表場所
      Kyoto,Japan
    • 年月日
      20071125-28
  • [学会発表] スペリジンによる高齢期マウスに対する骨代謝調節への効果2007

    • 著者名/発表者名
      千葉 大成、上原 万里子、石見 佳子、鈴木 和春、金 賢珠、松本 明世
    • 学会等名
      第61回 日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      20070517-20

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi