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2008 年度 実績報告書

柑橘系フラボノイドであるヘスペリジンによる骨代謝調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19500610
研究機関城西大学

研究代表者

千葉 大成  城西大学, 薬学部・医療栄養学科, 助教 (30337779)

キーワード骨粗鬆症 / フラボノイド / ヘスペリジン / 骨密度 / 骨吸収
研究概要

本年度の目標としてヘスペリジンおよびαGヘスペリジンによる骨代謝調節機序を検討するために下記の実験を行った。動物実験の結果において、大腿骨の骨形態計測の所見と動的パラメータの結果をみると、αGヘスペリジン投与によって骨の浸食度が浅く、骨吸収速度および骨吸収速度の正常食群と周様なレベルまで改善した。また、骨質の指標である骨細胞をみると、αGヘスペリジン投与によって類骨中に埋入したばかりの骨細胞が認められ、骨基質申にも多くの骨細胞が存在することから、骨芽細胞から骨細胞に誘導している可能性が考えられた。一方、破骨細胞の分化抑制に関与するRANKL mRMA発現量を調べたところ、OVXで大きく増加するもののαGヘスペジジン投与によって低下し、破骨細胞形成抑制因子のOPG mRNA発現量は逆に増加した。さらに、脛骨由来の骨髄を採取し、低分子量G蛋白質を測定したところ、ヘスペリジンでは影響はみられなかったが、αGヘスペリジンによって低下していることが観察された。これらの結果から動物実験ではヘスペリジンによる低分子G蛋白質を介した骨代謝調節機構が示唆された。これらの結果に基づき、現在、骨細胞培養実験を行い、ヘスペリジンによる破骨細胞の分化抑制活性や培養破骨細胞による骨吸収抑制活性を評価しているところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] The effects of puerariae radix on bone mass and bone microarchitecture in ovariectomy in ice.2008

    • 著者名/発表者名
      Wang X, Wu J, Chiba H, Y amada K, Ishimi Y.
    • 雑誌名

      Chin J Osteoporosis 14

      ページ: 349-354

    • 査読あり
  • [学会発表] 閉経後骨粗鬆症モデルマウスにおけるヘスペリジンの骨代謝調節作用2008

    • 著者名/発表者名
      千葉大成, 上原万里子, 石見佳子, 鈴木和春, 金賢珠, 松本明世
    • 学会等名
      第13回日本フードファクター学会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京船堀)
    • 年月日
      2008-11-17
  • [学会発表] 閉経後骨粗鬆症モデルマウスにおけるヘスペリジンの骨代謝調節機構の解析2008

    • 著者名/発表者名
      千葉大成, 上原万里子, 石見佳子, 鈴木和春, 金賢珠, 松本明世
    • 学会等名
      第62回日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      女子栄養大学(埼玉坂戸)
    • 年月日
      2008-05-03
  • [学会発表] 食物繊維または難消化性糖類とヘスペリジンの併用摂取による骨密度に対する影響2008

    • 著者名/発表者名
      南良祐, 千葉大成, 清水純, 上原万里子, 石見佳子, 鈴木和春, 金賢珠, 松本明世
    • 学会等名
      第62回日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      女子栄養大学(埼玉坂戸)
    • 年月日
      2008-05-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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