高分子量アディポネクチンや遺伝子多型によるメタボリックシンドロームの縦断的検討

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500611
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用健康科学
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 広瀬 寛 慶應義塾大学, 保健管理センター, 准教授 (50208881)
• 研究分担者: 齊藤 郁夫 慶應義塾大学, 保健管理センター, 教授 (60129442)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 生活習慣病 / アディポネクチン

研究概要

健常者における肥満度(BMI)や血圧、血糖、脂質などの変化、およびメタボリックシンドローム(MetS)の発症に関与する、血清高分子量アディポネクチン(HMW-ADPN)濃度、糖・脂質代謝や動脈硬化に関与する酸化ストレスマーカー、および遺伝子多型(SNPs)との関連を、6～9年にわたる縦断研究で検討した。血中HMW-ADPN値が低値の群には、ライフスタイルの改善等何らかの介入をする必要性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 血清の酸化ストレスマーカー(d-ROMs)と各種代謝指標および炎症マーカー等との関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛, 小宮直子, 河邊博史, 齊藤郁夫:総説
  • 雑誌名: 慶應保健研究 27巻 ページ: 31-36
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relations between serum reactive oxygen metabolites (ROMs) and various inflammatory and metabolic parameters in a Japanese population. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Journal of Atherosclerosis and Thrombosis Vol.16,No.2 ページ: 77-82
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characteristics of reference intervals of metabolic factors in healthy Japanese: a proposal to set generation-and gender-specific diagnostic criteria for metabolic syndrome. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yokoyama H, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Journal of Atherosclerosis and Thrombosis Vol.16,No.2 ページ: 113-120
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of telmisartan therapy on metabolic profiles and serum high molecular weight (HMW)-adiponectin level in Japanese male hypertensive subjects with abdominal obesity. (2009)
  • 著者名/発表者名: Komiya N, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Journal of Atherosclerosis and Thrombosis Vol.16,No.2 ページ: 137-142
  • 査読あり
• [雑誌論文] High molecular weight adiponectin is a predictor of progression to metabolic syndrome: a population-based 6-year follow-up study in Japanese men. (2009)
  • 著者名/発表者名: Seino Y, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Metabolism Vol.58,No.3 ページ: 355-360
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高分子量型アディポネクチン測定の臨床的意義 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛
  • 雑誌名: ホルモンと臨床 Vol.57,No.2 ページ: 169-175
  • 査読あり
• [雑誌論文] 総説:肥満症、メタボリックシンドロームの予防と治療 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、齊藤郁夫
  • 雑誌名: 慶應保健研究 26巻 ページ: 1-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of 12-month valsartan therapy on glycation and oxidative stress markers in type 2 diabetic subjects with hypertension. (2008)
  • 著者名/発表者名: Komiya N, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: International Heart Journal Vol.49,No.6 ページ: 681-689
  • 査読あり
• [雑誌論文] 専門医からみた健診のとらえ方:肥満 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、伊藤裕
  • 雑誌名: 綜合臨床 Vol.57,No.5 ページ: 1554-1558
  • 査読あり
• [雑誌論文] 臨床検査を知っていますか?:肥満者における炎症マーカーの意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛
  • 雑誌名: 肥満と糖尿病 Vol.7,No.3 ページ: 349-351
  • 査読あり
• [雑誌論文] Significance of leptin and high molecular weight-adiponectin in the general population of Japanese male adolescents. (2008)
  • 著者名/発表者名: Nakatani H, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Metabolism Vol.57,No.2 ページ: 157-162
  • 査読あり
• [雑誌論文] High molecular weight multimer form of adiponectin as a useful marker to evaluate insulin resistance and metabolic syndrome in Japanese men. (2007)
  • 著者名/発表者名: Seino Y, Hirose H, Saito I, et. al
  • 雑誌名: Metabolism Vol.56,No.11 ページ: 1493-1499
  • 査読あり
• [学会発表] 健康診断受診者における, 血清Reactive oxygen metabolites(ROMs)と各種代謝指標および炎症マーカーなどとの関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、小宮直子、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第52回日本糖尿病学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-05-24
• [学会発表] 高分子量アディポネクチン濃度低値はメタボリックシンドローム発症の危険因子である:中高年男性416名における6年間の縦断研究(シンポジウム) (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、清野芳江、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第82回日本内分泌学会
  • 発表場所: 前橋
  • 年月日: 2009-04-24
• [学会発表] 健診受診者における酸化ストレスマーカーと各種代謝指標、炎症マーカーなどとの関係 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第12回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2008-11-28
• [学会発表] "内臓肥満型"の男性高血圧患者において、テルミサルタンの投与は血清高分子量アディポネクチンを増加させた (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第31回日本高血圧学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] ライフスタイルおよび健康診断結果で算出した指数による、心血管病のリスク評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第105回日本内科学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-04-12
• [学会発表] 健康診断結果で算出可能な指数による心血管病リスク評価の試み (2007)
  • 著者名/発表者名: 広瀬寛、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第11回日本心血管内分泌代謝学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-11-16
• [学会発表] メタボリックシンドロームの予測と高分子量アディポネクチン・MCP-1値との関連 (2007)
  • 著者名/発表者名: 清野芳江、広瀬寛、齊藤郁夫, 他
  • 学会等名: 第28回日本肥満学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-10-18
• [図書] アディポネクチンとその受容体、アディポネクチン濃度の規定因子 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬
  • 総ページ数: 47-51
  • 出版者: フジメディカル出版