研究課題/領域番号 |
19500617
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
長田 卓也 東京医科大学, 医学部, 講師 (60297281)
|
研究分担者 |
勝村 俊仁 東京医科大学, 医学部, 教授 (80214352)
村瀬 訓生 東京医科大学, 医学部, 講師 (10317894)
木目 良太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (90366120)
下村 浩祐 東京医科大学, 医学部, 助教 (20453714)
|
キーワード | 血流 / 運動 / 末梢動脈疾患 |
研究概要 |
閉塞性動脈硬化症(主に下肢動脈硬化)による血行障害は、側副血行路が発達したとしても、下肢運動時に伴う活動筋への血液供給を十分に代償するまでには至らない可能性がある。そこで、健常人と比較することで、一般的に低いとされる運動耐容能に与える影響を運動時下肢骨格筋の流入血管である大腿動脈血流との関連性から検討する。現在、6名前後の有疾患保有者を対象に間欠的な多段階負荷脚伸展運動中における下肢血行動態について検討中である。運動開始前の安静時に足関節上腕血圧比を測定し、運動は一足ごとに両側について行った。両下肢で足関節上腕血圧比が低いて肢を患側とし、反対側の下肢を対照側とした。運動強度は、相対的な強度とし多段階的漸増負荷とした。下肢運動の頻度は等尺性脚伸展運動にひき続き、筋収縮休止期を行うようにした。下肢血流の評価は、超音波ドプラー法にて大腿動脈部位において行った。血流速度は、等尺性膝伸展運動及び筋収縮休止期のそれぞれに得られた3〜4拍動の波形を計測し、血流量評価に使用した。運動中の血流反応は、筋弛緩期である休止期血流量から筋収縮期のそれを差し引いた血流増加量を指標とした。数名による解析結果では、安静時において患側下肢のABI値は、健側に比べ低い値を示した。安静時下肢血流量は、患側が健測より低い傾向を示したが、運動中の下肢血流増加量は、患側において大きい傾向を示した。更に、健常者との比較や運動強度による影響に関して今後検討していく予定である。
|