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2007 年度 実績報告書

高齢者世帯の台所作業環境の安全性に関する研究-過疎農村の事例-

研究課題

研究課題/領域番号 19500641
研究機関京都ノートルダム女子大学

研究代表者

竹原 広実  京都ノートルダム女子大学, 生活福祉文化学部, 准教授 (20298706)

キーワード住環境 / 安全
研究概要

高齢化が進み、高齢者の健康で自立した生活が必要とされる中で、高齢者の住宅環境の実態を調査し、日常生活における問題点を把握し安全な住環境への提案となる基礎データを得ることを試みた。対象はより自立が強く求められる農村部の高齢者とし、その住宅の構造と設備、温熱環境、光環境を調べた。さらに日常生活行動における身体負荷については、心拍数と血圧の変動を調査した。調査は冬季と夏季にそれぞれ行った。調査場所は京都府舞鶴市である。結果を要約すると以下の通りである。
住宅の構造と設備にいては、住宅内に10cm以上の段差が多く、また階段は手すりの設置はみられるがその設置のされ方については居住者に適した位置や高さは確保されていないものが多かった。温熱環境については、冬季は室温は外気温に近く低く、夏季は適性温度もみられたが30℃を超えるものもあり、また一様に湿度は高い。エアコンの設置はされているが居住者が使用していない例が多くみられた。湿度の高さから熱中症の危険もあるため、室温の適性を保つためではなく湿度を適性にするためにもエアコンの使用を啓蒙する必要がある。光環境については、冬季夏季とも朝昼の室内は自然照明のみの状態でかなり暗いが、作業を要する台所空間や階段空間をはじめとして採光のみに頼り人工照明を点灯しない実態が明らかとなり必要な明るさが確保できていない。日常生活行動における身体負荷については、全ての対象者で「家事行動」と「移動行動」で心拍数が高く、血圧の上昇がみられた。特に「家事行動」では行動時に腰部負担のかかる動作が心拍数を高くしていると考えられ、同様に血圧変動にも顕れている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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