研究課題/領域番号 |
19500642
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
大谷 由紀子 佛教大学, 社会福祉学部, 非常勤講師 (00411116)
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研究分担者 |
中山 徹 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 准教授 (60222171)
田中 智子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (20197453)
丸山 美和子 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (20309082)
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キーワード | 子育て支援 / 地域子育て支援拠点事業 / 運営 / カナダ / ハイリスク / スペシャルニーズ / 乳幼児 / 学童 |
研究概要 |
今年度実施した調査研究と研究成果を以下にまとめる。 1.全国の地域子育て支援拠点「ひろば型」の運営実態に関する調査研究 2007年「地域子育て支援拠点事業」が3タイプに再編されたことを受け、その中でも「ひろば型」に着目した。なぜなら地域の様々な資源を活用し、子育て家庭の最も身近な拠点として整備が目指されているからである。本研究では「ひろば」が持続可能な地域子育て支援拠点となる要件を探るに当たり、実際に「ひろば」を運営する側から現状と課題を導こうとした。そのため、(1)全国の「ひろば」を対象とした質問紙調査、(2)モデル的「ひろば」への聞き取り調査を実施した。これまで一部の事例を除いて「ひろば」の運営は明らかでなく、本調査は全体像を把握するとともに、運営主体による問題の相違を見出し、人材・費用・空間・モチベーションの各側面から課題を整理した。 2.カナダ・オンタリオ州におけるスペシャルニーズと最新の子育て支援動向調査 カナダは子育て支援先進国であり、これまでにも憂えたプログラムは報告されているが、本調査は2005年スタートの「ベストスタート」を取り上げ、最新の子育て支援動向を把握した。特に本調査は「乳幼児から学童期の生活圏における子育て環境」という既往研究とは異なる視点を設け、ハード・ソフトの両方、即ちプログラム・プログラムの運営と実施空間・アクセス・居住地・コミュニティの各側面から現状を把握した。調査は行政側と(連邦政府、オンタリオ州、トロント市)、プログラムを運営する側(コミュニティ団体の代表と担当者)への聞き取りを行い、既に調査を行ったスウェーデンの事例との比較を行った。更に「ベストスタート」のスペシャルニーズについて、ハイリスクな家庭の多い地域に入り、プログラムの視察と担当者への聞き取り調査を行った。
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