• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

特に支援が必要な家庭も含めた地域子育て支援における拠点整備と地域資源の活用

研究課題

研究課題/領域番号 19500642
研究機関摂南大学

研究代表者

大谷 由紀子  摂南大学, 工学部・建築学科, 准教授 (00411116)

キーワード子育て支援 / 子ども / コミュニティ / 地域 / 学童保育 / スウェーデン
研究概要

「前回調査の概要」
本研究はこれまで乳幼児の地域子育て支援に関する調査を進め、前回のスウェーデン調査では(2006年)、乳幼児のいる親をつなぐオープンプレスールの役割と実践を把握した。オープンプレススクールは子どもの集団遊びや親の交流だけでなく、親が抱える問題をテーマ別にプログラムに組み、少人数のワークショップや講座をとおして親業を学ぶ機会を設けている。親子の徒歩圏に整備され、問題を未然に防ぐ効果があることも教育庁の調査で検証されている。
「調査目的」
高福祉国家のスウェーデンにおいて、学童期の子どもへの支援がどのように位置づけられ、地域との関わりの中でいかに実践されているのかを把握するため、学童保育の現状を調査した。
「調査方法」
スウェーデンの学童期の子どもの保育についてはほとんど報告がないため、調査は放課後の子どもの生活と余暇ホーム(学童保育)の概要把握に限定した。ストックホルム、ハーニンゲン、フッディング、ウプサラのコミューンの担当者に聞き取り調査を行い、事例を訪問した。
「結果」
スウェーデンは、就労保障と子どもの権利条約に基づいた子どもの発達保障が国の制度として位置づけられ、国はコミューンを、コミューンは学校を調査し、国の方針に近づいた学童保育の運堂を働きかけている。女性の就労率の高いスウェーデンでは、低学年のほとんど全員学校終了後、同じ教室で余暇ホームに移行し、余暇教育士が指導にあたる。余暇ホームはあくまでも学校の補完的役割であり、地域との連携や親同士のつながりはほとんどみられない。10代の高学年になると公開余暇センターになり、プログラムや室内空間は大人になる準備と位置づけられる。夜間も利用でき、低学年と高学年では全く異なる居場所が設けられている。しかし、学童保育は未だ試行錯誤されて、国はよりよい方向を模索しながら制度をどんどん変革している。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] カナダにおける乳幼児から学童期への連続した子育て支援拠点整備の事例分析2010

    • 著者名/発表者名
      大谷由紀子
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集 (印刷中)

  • [雑誌論文] スウェーデンにおける小学生の放課後の居場所と生活2010

    • 著者名/発表者名
      松本歩子・中山徹
    • 雑誌名

      日本家政学会第62回大会研究発表要旨集 3J-7

      ページ: 177

  • [雑誌論文] カナダ・オンタリオ州における小学生の放課後の生活と遊びの場に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      松本歩子・大谷由紀子・中山徹
    • 雑誌名

      日本家政学会第61回大会研究発表要旨集 3J-3

      ページ: 177

  • [雑誌論文] 地域子育て支援拠点事業「ひろば型」の運営体制と課題分析-全国の子育てひろばを対象として-2009

    • 著者名/発表者名
      大谷由紀子・田中智子
    • 雑誌名

      日本建築学会大会選抜梗概 E-1

      ページ: 33-36

    • 査読あり
  • [学会発表] カナダにおける乳幼児から学童期への連続した子育て支援拠点整備の事例分析2010

    • 著者名/発表者名
      大谷由紀子
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] スウェーデンにおける小学生の放課後の居場所と生活2010

    • 著者名/発表者名
      松本歩子・中山徹
    • 学会等名
      日本家政学会大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20100500
  • [学会発表] 地域子育て支援拠点事業「ひろば型」の運営体制と課題分析-全国の子育てひろばを対象として-2009

    • 著者名/発表者名
      大谷由紀子・田中智子
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      20090900
  • [学会発表] カナダ・オンタリオ州における小学生の放課後の生活と遊びの場に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      松本歩子・大谷由紀子・中山徹
    • 学会等名
      日本家政学会大会
    • 発表場所
      武庫川女子大学
    • 年月日
      20090800
  • [図書] 子どもが育つ生活空間をつくる2009

    • 著者名/発表者名
      室崎生子, 小伊藤亜希子, 上野勝代, 大谷由紀子, 他8名
    • 総ページ数
      76-90,105-113,220
    • 出版者
      かもがわ出版

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi