• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

調理・加工による食品中有害物質のデトックス法と新しい安全性評価法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19500675
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

小西 良子  国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 部長 (10195761)

キーワードカビ毒 / ペクチン / 減衰 / デオキシニバレノール / エッグボックス
研究概要

食品にはヒトや動物に健康被害を起こす有害物質が多種含まれていて、食の安全性の確保の観点から大きな社会問題となっている。その中でもカビ毒、自然毒は気象変動に影響をうけやすく、植物内で生合成される物質が多いため、その防除は非常に困難であるといわれている。カビ毒は、かびの二次代謝産物であるが、天然物化合物中で最強の発がん性物質であるアフラトキシンをはじめ、慢性毒性として発がん性を有する物質が多く存在する。しかしこのような発がん惟物質の汚染量をゼロにすることは不可能であるため、調理や加工により減毒化(デトックス化)を行いヒトへの摂取量をできるだけ少なくする努力が最も必要である。今年度は、昨年度得られた成果から、果物などに多く存在するペクチン成分に着目し、そのデトックス効果を検討した。その結果、ペクチンのうち低メトキシペクチンにカビ毒の封じ込め効果があることが見いだされた。さらにカルシウムを加えることでEgg Box効果二都もない、その封じ込め効果は高まる傾向が見られた。すなわち、ペクチンによりできるゲルがカビ毒を封じ込め、消化吸収を阻害する可能性が示唆された。今後、デトックス作用のある最終食品を用い、in vivo実験を行い総合的な安全性評価法を構築する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Reducing rate A reduced rate of deoxynivalenol and nivalenol during bread production from wheat flour in Japan2009

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama, K., Tanaka, H., Kamata, Y., Tanaka T., Sugita-Konishi, Y.
    • 雑誌名

      Mycotoxins 59

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Detection of deoxynivalenol contamination in wheat products in Thailand2008

    • 著者名/発表者名
      Poapolathep, A., Poapolathe p, S., Klangkaew, N., Sugita-Konishi, Y., Susumu Kumagao
    • 雑誌名

      J. Food Protection 71

      ページ: 1931-1933

    • 査読あり
  • [学会発表]2008

    • 著者名/発表者名
      Sugita-Konishi, Y., Sugiyama, K., Saito S. Sato, T., Maragos, C., Kadota, T., Takezawa, Y., Kamata, Y., Tanaka, T., Sugita-Konishi, Y., Sugiyama, K., Saito S. Sato, T., Maragos, C., Kadota, T., Takezawa, Y., Kamata, Y., Tanaka, T.
    • 学会等名
      United-Japan Natural Resource Panel meeting
    • 発表場所
      New orleans, USA
    • 年月日
      20081100
  • [図書] Mycotoxins in Food, Feed and Bioweapons2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Sugiyta-Konishi (ed. Rai, Mahendra, Varma Ajit
    • 総ページ数
      365
    • 出版者
      Springer

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi