研究課題
基盤研究(C)
食品中の有害物質、特にカビ毒に着目し、調理や加工により減毒化(デトックス化)を行いヒトへの摂取量をできるだけ少なくする方法を開発することによって、より積極的なデトックス法の開発を目的とした。果物などに多く存在するペクチン成分に着目し、そのデトックス効果を検討した。その結果、ペクチンのうち低メトキシペクチンにカルシウムを加えることでカビ毒の封込効果があることが見いだされた。動物への投与試験により、ペクチンによりできるゲルがカビ毒を封込め、消化吸収を阻害する可能性が示唆された。ペクチンは長い食生活の経験から、安全な食品であること、最近コレステロール吸収阻害などの付加価値が注目されていることから、食品添加物としても有用であることが示されている。これに加えて、食品中の有害物質を封じ込め、その吸収を阻害する作用を持つことは今後の応用が期待できる。
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ページ: 1-7
Rapid Commun Mass Spectrom 23(19)
ページ: 3119-3124