研究課題
基盤研究(C)
老年期の食物繊維の生理的な役割を検討するために40週令ラットに食物繊維としてセルロースを10%、2%添加した飼料を作り約1週間飼育し、血中の内分泌物質、肝臓のDNAマイクロアレイによる遺伝子発現の変化、腸内細菌叢の変化を検討した。その結果、内分泌物質のPAI-1(plasminogen activator inhibitor-1)に有意差が見られた他、肝臓では脂質代謝系の遺伝子の発現が亢進し、腸内細菌叢もそれぞれ各群がクラスターを形成した。これらの事から食物繊維量の変化で腸内細菌叢の変化を起こし、その変化が腸内から吸収される栄養素に変化を与え、食物が最初に通過する肝臓での遺伝子発現を変化させ、さらに血中の内分泌成分の変化をもたらせた事が示唆された。
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