研究課題/領域番号 |
19500681
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
宇高 順子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60116994)
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研究分担者 |
赤松 純子 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40141709)
小林 民憲 和歌山大学, 教育学部, 教授 (70038321)
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キーワード | 食教育 / 学校教育 / 系統的 / 食農教育 / 教育プログラム |
研究概要 |
本研究は、スタートしたばかりの食育について、(1)発達段階に沿った系統的・体系的な食育プログラムの構築と、(2)食育に直接関連する教科である家庭科の独自性と両者の連携のあり方という緊急課題への提案をするものである。宇高・赤松らは、これまでに系統的・体系的な家庭科の学習内容構想作成の手法を確立してきた。その手法を活用し、小林らの実践検証豊富な教育ファームの研究と合わせることにより、実践検証に基づく、系統的・体系的な食育全体のプログラムを構築することを目的としている。平成19年度は、 1.学校教育における食に関する学習教材・内容の収集・整理 2.先進的な(取り組みと報告のある)栄養教諭および学校栄養職員グループの成果の収集・整理 3.和歌山県農業教育賞・受賞校における食農教育カリキュラム分析及び平成15年度計画を先行して、 4.実現可能な体系的・系統的な食農教育カリキュラムの作成 5.作成した食農教育のカリキュラム提案について、教材開発および小学校における実践検証を一部行った。 1〜4の分析およびカリキュラム構築は、発達段階に沿って、小・中・高等学校へと、原体験を重視し五感で把握させる教育から、次第に抽象的学習内容を配置した。食育と他の教科との関連も、体系的に整理した。 また、家庭科食の分野及び食育で最も理解させることが困難と考えられる「何をどれだけ食べたらよいか」に関わる学習内容について、食事バランスガイドと家庭科の食品群別摂取量および食品概量把握をつなげる系統的な教材を開発した。 3・4は、小林らの実践検証豊富な教育ファームの研究と合わせることにより、系統的・体系的な食農教育のプログラムを構想した。
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