研究概要 |
本研究は、食育について、(1)発達段階に沿った系統的・体系的な食育プログラムの構築と、(2)食育に直接関連する教科である家庭科の独自性と両者の連携のあり方という緊急課題への提案をするものである。宇高・赤松らは、これまでに系統的・体系的な家庭科の学習内容構想作成の手法を確立してきた。その手法を活用し、小林らの実践検証豊富な教育ファームの研究と合わせることにより、実践検証に基づく、系統的・体系的な食育全体のプログラムを構築することを目的としている。 平成20年度は 1.発達段階に沿った系統的・体系的な食育プログラムの作成 各学校段階・教科等にまたがる総合的かつ系統的・体系的な食育の学習内容の構想とその具体化についての提案を行った。 2.食育プログラムの具体化 (1)家庭科食の分野及び食育で最も理解させることが困難と考えられる「何をどれだけ食べたらよいか」に関わる学習内容について,食事バランスガイドと家庭科の食品群別摂取量および食品概量把握をつなげる系統的な教材を開発し,小・中学校教員への教材研修とアンケート調査および実践研究を行った。 (2)とうもろこしを教材として,食料問題,エネルギー問題を学ぶ学習内容を構想し,在来種とうもろこしの栽培体験学習を含む具体的教材の開発を行った。
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