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2008 年度 実績報告書

抗アレルギー作用を有する大豆イソフラボンの免疫疾患病態制御に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500685
研究機関徳島大学

研究代表者

酒井 徹  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40274196)

キーワード大豆 / イソフラボン / 免疫 / エクオール
研究概要

大豆イソフラボンはこれまでの研究で、骨粗鬆症、心血管疾患及び悪性腫瘍の発症を抑制する作用があることが明らかになっている。また、免疫系に対する大豆イソフラボンの作用としては主としてゲニステインで解析が進められており、腫瘍増殖抑制、抗原特異的免疫応答の抑制、さらに抗アレルギー作用があることが動物モデルで証明されている。今回は、免疫に対する影響が解析されていないエクオールおよびダイゼインが免疫機能にどのように影響をおよぼすのか、検討を行った。マウスを無処置群、1日体重1kg当たり4または20mgのエクオールを投与する群、そして1日体重1kg当たり4または20mgのダイゼインを投与する群の5群に分け、それぞれの量のイソフラボンを毎日経口投与を行った。投与開始1週間後に、10μgのOVAをアジュバントと共に腹腔内免疫を行い、同様の操作を投与開始3週間後に再度行い、投与開始5週目に解析を行った。リンパ球増殖反応は、脾細胞をin vitroにてOVA刺激を行いトリチウム標識チミジンの取り込みにより検討を行った。リンパ球サブセットの解析は、脾細胞を蛍光標識した特異抗体で染色した後、フローサイトメトリーにて解析を行った。抗OVA抗体の測定は,ELISA法にて行った。OVA特異的IgE抗体に関しては、エクオール投与群はコントロール群に比べ高値を示し、統計的にも有意な差が観察された。また、OVA特異的リンパ球増殖反応も上昇傾向を示した。これまでの報告で、ゲニステインは抗原特異的抗体産生および増殖反応を抑制することが報告されている。今回の結果よりエクオールは抗原特異的抗体産生を上昇させる作用を有することが明らかとなり、ゲニステインとは異なる免疫調節作用があることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Soy isoflavones and immunity.2008

    • 著者名/発表者名
      Sakai T., Kogiso M
    • 雑誌名

      Journal of Medical Investigation 55

      ページ: 167-173

    • 査読あり
  • [学会発表] 大豆イソフラボンであるエクオールは、免疫機能にどめような影響をおよぼすのか?2008

    • 著者名/発表者名
      酒井徹
    • 学会等名
      日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      坂戸市
    • 年月日
      2008-05-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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