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2008 年度 実績報告書

トータルダイエット調査法を利用した微量栄養素の摂取量についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500686
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

渡邊 敏明  兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30091846)

研究分担者 木村 幸子  兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (70225035)
榎原 周平  兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (10372856)
キーワードトータルダイエット調査 / 水溶性ビタミン / ビオチン / 国民健康・栄養調査報告 / ナイアシン / ビタミンB12 / パントテン酸 / 葉酸
研究概要

トータルダイエット調査法(TDS)を用いて水溶性ビタミン(ビオチン、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸)摂取量について検討した。またTDSにより算出した食品群別の摂取量と国民健康・栄養調査による摂取量を比較した。この結果、ビオチンは12群卵類・1群穀類に多く、一日摂取量は52.6μg/日だった。ナイアシンは11群肉類・10群魚介類に多く、一日摂取量は23.7mgNE/日だった。ビタミンB12は10群魚介類・11群肉類に多く一日摂取量は7.8μg/日だった。葉酸は6群野菜類・1群穀類に多く、一日摂取量は143μg/日だった。パントテン酸は1群穀類・11群肉類に多く、一日摂取量は4.60mg/日だった。国民健康・栄養調査に未収載のビオチン以外についてみると、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸において、TDSを用いて算出した食品群別の摂取量と、国民健康・栄養調査による摂取量には関連があった。しかし、葉酸においてはTDSによる値がすべての食品群において低値を示した。今回TDSにより算出した各ビタミンの一日摂取量は食事摂取基準による推奨量・目安量を、ビオチン、ナイアシン、ビタミンB12においては上回っていた。葉酸、パントテン酸においては満たしていなかった。他の食事調査結果との比較で、ビオチン、ナイアシン、ビタミンB12、パントテン酸の一日摂取量についてほぼ同様の結果が得られた。葉酸については、他の食事調査結果より低値を示した。以上のことから、TDSはビタミンの摂取量を推定するのに有効な食事調査法であることが示唆された。また、TDSの精度をさらに上げるために選択する食品数を増やすなど、食品群内での誤差をなくすための検討が必要である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日本における食事からのビオチン摂取量の推定2009

    • 著者名/発表者名
      渡邊敏明, ほか
    • 雑誌名

      ビタミン 83(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dietary folate intake and serum folate status in Japanese women of childbearing age

    • 著者名/発表者名
      Ihara H, et al.
    • 雑誌名

      J Anal Bio-Sci (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Daily alterations of water-soluble vitamins in blood and urine in individual Japanese young adults

    • 著者名/発表者名
      Shibata K, et al.
    • 雑誌名

      J Nutr Soi Vitaminol (印刷中)

    • 査読あり
  • [図書] ビタミン総合辞典2010

    • 著者名/発表者名
      渡邊敏明
    • 出版者
      ビオチン 12-7疫学調査(印刷中)
  • [備考]

    • URL

      http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/watanabe/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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