• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ビタミンKと腸管カルシウム吸収に関する分子レベルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19500694
研究機関女子栄養大学

研究代表者

福島 亜紀子  女子栄養大学, 栄養学部, 准教授 (50327962)

研究分担者 佐久間 慶子  女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20076160)
キーワードビタミンK / カルシウム吸収 / 遺伝子発現
研究概要

ビタミンK(VK)は納豆や海藻などの食品に多く含まれ、疫学的な調査では納豆消費量が多い地域では骨折率が低いことが報告されている。また、臨床試験においてビタミンKの単独投与で骨量増加作用を有することが確認されており、VKの骨折予防効果が評価されている。VKの作用は補酵素としての役割と核内受容体の一つであるステロイドX受容体(SXR)を介した転写レベルの作用が報告されている。現在までにVKの骨折予防効果は骨作用を中心に解析が進んでおり、腸管からのカルシウム(Ca)吸収との検討はなされていない。
腸管でのCa吸収にはCaチャネル(TRPV6)、カルビンディンD9k(CaBP)、CaATPase1(PMCA1)の関与が報告されており、いずれの遺伝子もビタミンDにより制御されると考えられているが、VDR結合配列はSXR結合配列に含まれ、また、SXRは腸管で高発現していることより、ビタミンKが腸管のCa吸収に関連する遺伝子の転写促進する可能性が考えられる。本年度は、この可能性を培養細胞レベルで検証した。
ヒト結腸腺癌由来細胞株であるSW480細胞とCaco-2細胞を培養24時間後より培地中にVK2(メナキノン-4;MK-4)を添加して培養した。MK-4は10、20、40、80μmol/Lの濃度で添加し、添加後、24、48,72時間後のTPPV6mRNA量を定量的RT-PCR法により調べた。SW480、Caco-2細胞共に20μmol/LMK-4添加、48時間後に有意にTRPV6mRNA量が増加した。40μmol/LMK-4を添加すると24時間では変化がないが、48、72時間後に有意にTRPV6mRNA量が増加した。更に、SXRを強制発現させたSW480細胞にMK-4を添加すると、TRPV6mRNA量の増加が更に増強し、MK-4によるTRPV6mRNA変動には、SXRの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ビタミンKによるカルシウムチャネル(TRPV6)遺伝子の活性化2007

    • 著者名/発表者名
      福島 亜紀子
    • 学会等名
      第30回 目本分子生物学会年会第80回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-13
  • [学会発表] カルシウムチャネル(TRPV6)発現に及ぼすビタミンKの影響2007

    • 著者名/発表者名
      福島 亜紀子
    • 学会等名
      第61回 日本栄養・食糧学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2007-05-20

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi