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2008 年度 実績報告書

塩分過剰摂取による脳血管脆弱化の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 19500699
研究機関近畿大学

研究代表者

東野 英明  近畿大学, 医学部, 教授 (40122098)

研究分担者 丹羽 淳子  近畿大学, 医学部, 講師 (60122082)
田渕 正樹  近畿大学, 医学部, 助教 (20340771)
大島 佳奈  近畿大学, 医学部, 助手 (60278653)
キーワード食塩 / 血管 / 脳 / 腎臓 / 血圧 / 脳卒中 / 動脈肥厚 / SHRSP
研究概要

「19年度に実施した6週間の慢性食塩経口負荷実験から、1.脳卒中の発症が低塩群で抑制された。2.塩負荷に伴い、白血球増多と赤血球減少傾向が観察された。3.屠殺時の脳、心、腎重量が増加した。4.低塩食群で脳内血管壊死を含む脳病変変化が抑制された。また、トリクロルメチアジド(TCM)の投与は、血中アルドステロン低下、脳浮腫、脳血管肥厚、腎糸球体線維化、尿細管変性の抑制作用を示した。」ことから、
これらの差異の原因を探るため20年度は食塩とTCM負荷後の発現遺伝子解析をDNAアレイを用いて腎臓で実施した。
その詳細なデータ解析が未だできていないが、食塩負荷によりプロコラーゲンタイプIV、ATP結合ドメイン3、H^+/K^+輸送ATPaseα、サイクリンキナーゼ阻害物質1Aなどの遺伝子産物が倍増し、PGエンドペプチダーゼ2、キニノーゲン1、Aキナーゼアンカー蛋白11、レニン1などの遺伝子産物が低下していた。
Na^+排泄に関与するTCMの作用も解析できると思われ、また、脳血管では無いが、腸管膜動脈を用いた発現遺伝子解析実験も進めていることから、食塩が腎臓、抵抗血管に与える影響がデータ解析により明らかになるのではと考えつつ、実験研究を進行させている。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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