研究課題/領域番号 |
19500704
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
青峰 正裕 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (60091261)
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研究分担者 |
大和 孝子 中村学園大学, 栄養科学部, 講師 (70271434)
西山 敦子 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (90461475)
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キーワード | ストレス / 摂食障害 / 行動量 / 学習記憶 / 食行動 |
研究概要 |
ストレス負荷の方法としてアルコール投与がある。今年度はアルコールの濃度・投与時刻がマウスの行動量や摂食・摂水量の日内リズムに与える影響に注目した。さらにこれらに糖尿病状態がどのように影響するかを知るために自然発症糖尿病マウスも使用した。健常マウスとして雄性のC57/BLマウス(n=10、平均週齢69週)と糖尿病マウスとしてKK/Taマウス(n=10、平均週齢57週)を用いた。両群マウスにおいて、明期(7:00~19:00)の8:00にアルコール三濃度を負荷した場合と、暗期(19:00~7:00)の18:00に負荷した場合で摂食・摂水量や行動に与える影響を調べた。第一日目に対照実験として生理食塩水投与、第二日目にエタノール0.5g/kg投与、第三日目にエタノール1.0g/kg投与、第三日目にエタノール2.0g/kg投与し、摂食・摂水量、行動量に与える影響を調べた。健常マウスでは、アルコール投与で行動量は濃度依存性に減少したが、明期(非活動期)投与に比べて暗期(活動期)投与で摂食量や行動量は著しく減少(行動量:1.0g/kg投与で55%減、2.0g/kg投与で60%減、摂食量:1.0g/kgで18%減、2.0g/kgで40%減)し、体重も減少傾向を示した。また、糖尿病マウスにおいても明期投与では摂食量の減少はみられず、暗期投与に有意に減少したが健常マウスに比して、減少の程度は軽微であった(2.0g/kgで12%減)。しかし体重の若干の増加が観察された。
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