研究課題/領域番号 |
19500705
|
研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
三成 由美 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (60239324)
|
研究分担者 |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (50207544)
酒見 康寛 中村学園大学, 短期大学部・キャリア開発学科, 教授 (90124130)
内山 文昭 中村学園大学, 栄養科学研究科, 教授 (20389331)
|
キーワード | 児童 / 日本型薬膳 / IT教材 / 便通 / 食育プログラム / 評価 / カレンダー |
研究概要 |
本研究は児童の自己の健康管理能力を高め、バランスの取れた望ましい食習慣を身につけさせ規則正しい排便習慣を形成させることを目的に日本型薬膳食育プログラムを開発した。 方法は児童に適切な食事の摂取量を把握させるために、学校給食実施基準の調理品を日本のお膳文化の一汁三菜に盛りこみ、食事内容は地域の旬の食材を使用して、中医学の薬膳の考えを導入した。この日本型薬膳を摂取することで、便通改善に効果が期待できることを体験させる。さらに強化因子として、食育プログラム内容を情報コンテンツとしてカレンダーとCD-ROMを制作し、児童に配布し食習慣の改善用として効果があるか評価した。 その結果、小学校5年の児童467名、中学校1年の生徒230名の中から同意の得られた人を対象者とした食習慣調査では、まず朝食の欠食率は1.4%と低く、主食、主菜、副菜を知っている人は20.3%で、バランスよく食べるは50.0%であった。次に、学校給食に地産地消の郷土の旬の食材を取り入れた日本型薬膳メニューを2週間導入し、排便調査を摂取前後で、排便回数が増加した児童は66名中14名であった。開発したプログラムは知識や技術の効果は得られたが行動変容までには至らなかった。そこで食育カレンダーと、その食育カレンダーの内容に対応したCD-ROMおよび指導書を作成した。3カ月調査した結果、食育目標とした効果は得られた。今後、食育カレンダーとCD-ROMを併用させて食育推進することで食育効果がより期待できるのではないかと考えられる。
|