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2008 年度 実績報告書

思春期後の女性の性成熟完成期に悪影響を及ぼす食習慣の実態調査と実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 19500707
研究機関芦屋女子短期大学

研究代表者

藤原 智子  芦屋女子短期大学, 生活創造学科, 教授 (60310744)

研究分担者 中田 理恵子  奈良女子大学, 生活環境学部, 講師 (90198119)
藤原 浩  京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
キーワード女子大学生 / 婦人科疾患 / 食習慣 / ラット実験モデル / 食育プログラム
研究概要

性成熟過程にある女性の食生活は以後の母性を担う時期の女性のQOLに重要な影響を与えるという新しい着想から、悪影響を及ぼす可能性のある食生活習慣の因子を抽出することを目的として、18-20歳の女子学生を対象に食事習慣を含む基本的な生活習慣、体型認識やダイエット行動の実態、婦人科愁訴をふくむ身体症状についてのアンケート調査を平成19年度に引き続いて行った。また奈良女子大学の倫理委員会に諮り、承認を得た上でボランティア学生を募って3ヶ月に及ぶ食事調査を実施し、合わせて基礎体温や婦人科愁訴などのデータも収集した。食事内容についてはデジタルカメラで撮影した記録をもとに詳細な栄養分析を行い、朝食の欠食とともに生殖機能に障害をもたらす可能性のある食習慣について調査した。その結果、女子学生の食生活上の問題点として新たに、ファストフードやコンビニエンスストアで売られている加工食品を多用するといった他の有害な食習慣を有していることが示された。ファストフードや加工食品の摂取頻度の多いグループにおいても月経痛の程度が強いことが観察され、食習慣が将来の婦人科疾患の誘因になる可能性を支持する結果が示された。一方、朝食欠食についても月経周期の異常すなわち性機能に機能的に悪影響を及ぼす可能性が示されたが、さらにファストフードや加工食品の多用者に比べ朝食を欠食している学生に体調不良を訴える者が多いことが明らかとなった。以上の知見より一日の活動の最初の段階での飢餓状態を生じる朝食の欠食は女子学生のQOLに影響を及ぼすもっとも重要な因子のひとつである可能性が示唆された。本研究にて得られた結果は性成熟完成期女性に対してより効果的な教育プログラムの開発を進める上で意義ある知見といえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Skipping Breakfast Adversely Affects Menstrual Disorders in Young college students.2009

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara T, Nakata R
    • 雑誌名

      International Journal of Food Sciences and Nutrition (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 不適切なダイエットか若年女性の月経周期に及ぼす悪影響の実態調査と実験的検証2009

    • 著者名/発表者名
      藤原智子
    • 雑誌名

      芦屋女子短期大学研究紀要 33

      ページ: 1-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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