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2008 年度 実績報告書

数学的な原理の理解と活用を意図した算数科授業の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500713
研究機関弘前大学

研究代表者

中野 博之  弘前大学, 教育学部, 准教授 (30400120)

キーワード数と計算 / 既習事項 / 活用 / 数学的な原理
研究概要

研究実績の概要
今年度は昨年度の成果「原理の活用のための授業理論」を基に, 青森, 岩手, 東京で十数回の教授実験を行い, その結果を分析した。具体的な授業方法は, 問題の解決はそれぞれの子どもに任せ, それぞれの解決の結果を学級全体で省察させながら既習事項や原理が活用されていることを教師が示唆していくというものであった。授業分析の結果, 原理や既習事項の価値を授業者である教師自身が把握している場合は, 子どもたちに活用する態度を育てていくことができるが, 教師自身が原理や既習事項の価値を把握していないときは, 子どもの発言を適切に評価し価値付けることができず, したがって, 子どもに原理や既習事項が算数の問題解決に活かされていることを認識させることが出来ないということが明らかになった。小学校の教諭は必ずしも算数を得意科目としているわけではないので, このような結果は今後の研究を進める上で重要な視点を与えることとなった。なお, 教授実験で得られた成果は雑誌「新しい算数研究」「総合教育技術」にて公表し小学校教育関係者に広く知らせた。
数学的な原理については, それを基にした単元計画を作成するまでには至らなかったが, 分数の学習では, 常に, 割合の見方, すなわち「1と見る見方」を子どもにさせていくことが重要であることを明らかにし, 学会にて論文発表及び口頭発表を行った。また, 乗除の意味指導については比例関係の明確化とともに基準量とその割合という見方で乗法を意味づけていくことが重要であることが明らかになった。

研究成果

(4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 学会発表

  • [雑誌論文] 数と計算(上学年)2009

    • 著者名/発表者名
      中野博之
    • 雑誌名

      新しい算数研究 458

      ページ: 133-135

  • [雑誌論文] 算数科授業における活用の様相についての一考察〜分数の授業での子どもの発言の考察を通して〜2008

    • 著者名/発表者名
      中野博之
    • 雑誌名

      第41回数学教育論文発表会論文集

      ページ: 333-338

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 研究者提言子どもたちへの指導上, まず何から取り組めばよいのか?2008

    • 著者名/発表者名
      中野博之
    • 雑誌名

      総合教育技術12月号

      ページ: 21-23

  • [学会発表] 算数科授業における活用の様相についての一考察〜分数の授業での子どもの発言の考察を通して〜2008

    • 著者名/発表者名
      中野博之
    • 学会等名
      日本数学教育学会論文発表会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-11-01

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公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

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