平成19年度は、学習支援ソフトウエアを作成するための基礎データの収集、および開発済みのソフトウエアの修正・改良を行った。 1.草花の名前を覚えるソフトウエア:草花の葉・花器・植物体の画像数を増やすとともに、草花クイズ・ソフトウエアの改良を行った。 2.多様なイネ品種の特徴を知るデータベース:栽培学習用として適当なイネ画像約300枚について、データベースソフトFile Makerを用いて品種特性・画像・栽培技術などを整理した。 3.多様な栽培学習のための植物教材情報の提供システム:少ない授業数で栽培学習が行える教材として、ハツカダイコン8品種の画像と栽培上の特徴を収集した。 4.エダマメの収穫適期予測システム:東北地方各都市の気象データを集め、開発済みの早生・中生エダマメ品種用収穫適期予測ソフトウエアを用いて播種期・収穫期の関係を計算した。 5.花壇の時期別3D構造予測システム:作成済みのものを含め、チューリップ・スイセン・パンジー・ヤグルマギクの三次元植物形生長モデルを作成・改良した。 6.イネの適正な植え付け間隔を指示するソフトウエア:既に得られている品種データに加え、コシヒカリ・あきたこまち・タカナリの3品種についても三次元植物体構造を計測した。これら、日本の代表的品種と特徴あるイネ:計6品種について、受光シミュレータ(計算上の仮想空間に植物体を並べ、太陽光利用効率を推測するためのソフトウエア)を用いて、受光態勢の特徴を計算した。 7.画像解析法を利用した植物形記録システム:栽培実験を行ったイネ・トマトを含む多様な植物を対象に、画像解析法による植物形記録システムの実用性を検証し、多様な教材植物について、本ソフトウエアが適用可能であることを実証した。また、ネットワークカメラを用いた教材植物のリアルタイム記録システムについても研究を行い、機器の能力比較と解析ソフトウエアの作成を行った。
|