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2009 年度 実績報告書

教師のライフステージに応じた理科の実践的指導力の形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500745
研究機関広島大学

研究代表者

山崎 敬人  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40284145)

キーワード教師のライフステージ / 理科教師 / 実践的指導力 / 力量形成 / 教員養成 / 現職研修
研究概要

4力年計画の3年目にあたる本年度は,昨年度に引き続き,教師のライフステージのうち初心期から中堅期に位置する数名の教師を対象として理科の授業実践の観察とインタビュー調査を実施し,彼らがどのような理科授業を価値ある授業だと考え,どのような理科授業の構想と実践を目指しているのか,さらに実践的指導力の向上にとってどのような課題を抱えているのかなどに関するデータの収集と整理を行った。それに加えて,本年度は,反省的実践の能力の獲得が実践的指導力の向上にとって重要な課題であるとの認識に立ち,これまでに収集・整理されたデータをもとに,理科教師がライフステージの初心期から中堅期に至るまでの間,理科授業に関してどのように反省的実践を展開していくのかに焦点を当て,教職経験と教材経験の観点を踏まえながら分析を行った。その結果,教職4年目のある教師の第5学年「おもりの衝突」の実践(この教師にとって初めての教材経験)において,子どもによる実験結果の発表を踏まえてその後の指導方法を変更し実践した場面や,教職9年目の別の教師の第3学年「植物のからだ」の実践(この教師にとって2度目の教材経験)において,子どものつぶやきや反応を即興的に生かした指導を展開した場面などが認められた。こうした実践の背景にある教師の思考や判断の内容についても,インタビュー調査から把握できた。これらのことから,理科教師が具体的・個別的な問題状況に直面し,反省的実践のうちの「行為における省察」を展開し始めるのは,初心期の終盤から中堅期の初期にかけての間であること,「行為における省察」は教材経験が全くない場合や僅かしかない場合でも実践されうることなどが推察された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 理科教師の反省的実践に関する事例的検討 ―教職経験や教材経験と関連させて―2009

    • 著者名/発表者名
      山崎敬人
    • 学会等名
      日本理科教育学会第59回全国大会
    • 発表場所
      宮城教育大学
    • 年月日
      2009-08-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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