研究課題/領域番号 |
19500751
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
牧野 治敏 大分大学, 高等教育開発センター, 教授 (30165683)
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研究分担者 |
高濱 秀樹 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (10113010)
田中 均 熊本大学, 教育学部, 准教授 (80117043)
島田 秀昭 熊本大学, 教育学部, 准教授 (40226212)
土田 理 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (10217325)
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キーワード | 科学教育 / 体験学習 / カリキュラム開発 / 環境教育 |
研究概要 |
本年度の主たる研究は、平成19年8月24〜26日に実施した自然体験学習会の分析と、次年度の実施に向けての学習内容の開発であるが、ここでは自然体験学習会の事後分析について述べる。 本自然体験学習会は、自然の豊富な無垢島(大分県津久見市)を会場とし、大学教員、津久見市職員等による「海の学校実行委員会」を組織し実施した。参加者は小中学生、大学生、一般市民である。 上記の自然体験学習会参加者へのアンケート及び行動観察記録から、小中学生、大学生ともに化石の採掘や磯の生物観察に対する興味、関心が非常に大きいことが読み取れた。これらは与えられるだけの学習ではなく、自ら対象に働きかけ、その成果が収穫物と実感できる教材である。また、会場となる無垢島での生活は必ずしも快適なものではく、子どもの生活面への配慮も必要ではあるものの、生活の不便さが自然の豊富さと結びつくことが、実感として理解されていたと考えられる。 豊かな自然と多彩な講師陣により、内容の豊富な自然体験学習のメニューを準備できたが、豊富であるが故に、参加者には全てのメニューを体験させることができなかった。内容を揃えるだけでなく、準備した学習内容を効率よく実施する手法の開発も、今後のために必要である。さらに、内容が多岐にわたるので、各活動間の関連性が見えにくくなることも明らかとなった。自然体験学習会全体を貫くテーマを明示し、各活動の位置づけを明確にする工夫も必要である。 また、「海の学校実行委員会」の反省会では、将来の教員を目指す学生が主体的に活動する場面を設定することが、次回に向けての課題とされた。
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