研究概要 |
本研究では,「グラフ発見学習」の研究成果を基に児童・生徒のグラフ認知特性を生かした小学校高学年から中学校3年生まで適応可能な理科数学融合カリキュラムの開発を目指している。 平成19年度は,次の具体的計画のもと研究を進めた。 1)現行,小学校中学校理科教科書における実データ収集実験の分析 現行の小学校中学校理科教科書における実データを用いた実験・観察について,その方法と問題点を抽出した。 2)小学校教師,中学校の理科・数学教師を対象にしたグラフ学習に関する意識調査の作成 小学校,中学校の理科,算数,数学におけるグラフ学習のあり方について,教師を対象とした調査問題を作成するため,教科書分析と学会ワークショプによる聞き取り調査をもとに,資料収集と原案作成をおこなった。従来,質問紙を郵送して行ってきたため,郵送費,回収率で問題があった。今回は,調査をwebにアクセスしてもらい,そこから入力を行うようにするためのシステム作成を行った。 3)小学校と中学校に在籍する児童・生徒を対象としたグラフ観についての意識調査の作成 小学校,中学校の児童・生徒を対象とした調査問題を作成するために,対象学年の使用教科書分析を行った。そして,時間,位置,速度,力,加速度に関するグラフを調査問題に加える検討を行った。
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