研究概要 |
科学リテラシーを育成するための学習モジュールとしては,次の3つのモジュールを冊子としてまとめ,平成19年度の教員研修会で利用し,配布した.また,4冊目の「天気予報と気象観測」の素案がまとまり,平成20年度の教員研修会では冊子として印刷する予定である。 ・気象衛星画像の見方 ・天気と大気の実験 ・風と風力発電 また、温度センサーや気圧センサー、紫外線センサーを用いた学習モジュールを開発し、教員研修会や本学の文系向けの授業で試験的に導入した。今後,5冊目の冊子として求める予定である。 本研究で教材として活用する大気環境情報システムを開発し、平成19年12月6日より本学WEBに公開し、運用することができた。平成20年3月末には、学内予算で完成した気象観測所と大気環境測定室からの観測データを統合し、ほぼ大気環境情報システムが完成した。今後は、データを蓄積し、データを活用した教材開発とシステムの一般公開に向けた準備が課題となる。データ活用の一例として、平成19年一年間の観測データのまとめを本学紀要「Obirin Today」に報告した。 第三の目的であった「教育委員会と連携した教員研修会を通して外部評価を受け、また普及する。」に関しては、科学技術振興機構の「理数系教員指導力向上研修」事業に採択され、神奈川県教育委員会と横浜市教育委員会と連携し、「簡単な実験と気象情報を活用した楽しい理科の学習」と題した教員研修会を開催し、本研究で開発している教材を普及した.また、3月には提供した教材の利用状況アンケートを実施し、現在は回収データの解析を行っている。尚,本研究の成果が認められ、神奈川県立総合教育センターの平成20年度「科学的思考力を高める授業づくり研修講座4 地学〜天気の学習を通して〜」の講師として招聘された。
|