研究課題/領域番号 |
19500773
|
研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
別府 俊幸 松江工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (30181481)
|
研究分担者 |
箕田 充志 松江工業高等専門学校, 電気工学科, 准教授 (00311069)
片山 優 松江工業高等専門学校, 電気工学科, 助教 (30390488)
|
キーワード | 実践的技術者育成 / 環境教育 / 創造性 / 電動乗物 |
研究概要 |
本申請「実践的技術者育成のための電気乗物製作とその評価」は、エンジニア教育を行う上で環境にやさしいものづくりを通じた教育効果について明確にすることを目的とする。新たな環境にやさしい電気乗物の製作を行い、その製作過程を記録・検討することで、技術者教育へ新たな教育提案について検討を行っている。太陽光発電や風力発電、燃料電池など将来のエネルギー供給に利用可能な技術を利用した、電動乗物の開発過程を通じた学生の教育方法について検討を行った。平成19年度は4人乗り電気自動車を以下のスケジュールに従い試作した。 1.作製する電動乗物の提案と検討会 申請者らが以前開発した電気自動車は電池を積載する空間を設けるために後部座席を取り外し、定員を2名としていた。学生は、この点を改善するために、4人定員が可能となる電気自動車の製作を提案した。 2.エネルギー収支や開発スケジュールの検討 1において決定した電気自動車の仕様について検討を行った。まず、電池を搭載するための空間に余裕がある車体について検討した。また、その車体に適したブラシレスDCモータ及び電池の仕様を決定した。 3.試作(実際に動くものの作製) 6人のチームを結成し、決定した仕様に基づき4人乗り電気自動車を試作した。 4.試作を基に改善計画の立案検討 試作した電気自動車の走行性能を測定するために電圧計、電流計等を試作した。また、電池搭載方式などについて再検討を行った。 試作及び改善計画の立案にあたり、製作に取り組んだ学生は電気工学科所属であるが、電気工学だけでなく材料加工や強度計算、環境負荷など様々な他分野の知識も必要とされることを理解し、その知識を自身のものとするため他学科の教員への質問や専門書について勉強会を開くなど、自発的な学習行動が多々見られた。よって、新たな技術者育成教育プログラムとして効果があると考えられる。
|