研究概要 |
全世界での一次エネルギーはほとんど化石燃料に依存している。化石燃料は太陽エネルギー,水力,風力などの自然エネルギーに比べ,エネルギー密度が高く,エネルギー変換技術が確立されているため全世界で広く用いられてきた。しかし,化石燃料の利用にはいくつか重要な問題が含まれる。近年,全世界において環境問題が叫ばれており,資源枯渇の恐れからも、今後,化石燃料の使用には厳しい制約が設けられると思われる。このような,社会的背景のもとエンジニアには環境を考慮したものづくりが求められる。 そこで,電気乗り物として電気自動車やホバークラフトを製作し,その過程でエンジニア教育を行う上で環境にやさしいものづくりを通じた教育を実施した。それらの作製した物は学外における展示により,さらに地域の子供たちへと教育の輪を広げていった。 電気自動車は、市販されているガソリンエンジン車を改造し製作した。排気ガスを一切排出しない電気自動車は、環境にやさしい次世代自動車として注目されている。また、一般公道を走行可能とするため,製作した電気自動車が保安基準に適合するように、陸運局等関係部局との打ち合わせにより各保安基準を調査し報告書類を作成した。保安基準を調査し適合させるこの過程は、ものづくりを行う上で、重要なものである。さらに、環境をテーマにした展示会等で来場した地域の子供たちへ展示および試乗会を行ったことで、環境にやさしいものづくりを教育する機会および学生自信が製作したものの説明を行う機会ともなった。
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